今年2026年は、日本サインデザイン協会が発足してから60年目の節目の年。
それを記念して、東京ミッドタウン デザインハブでは、
“大サイン展 伝える つなげる”という展覧会が開催されています。
例えば、光。
古来、人類は闇の中で松明を掲げることで、仲間にサインを送りました。
それから時代を経た現代においても、
灯台や信号機など光源はサインの重要な要素となっています。
そんな光を用いたサインの一例として紹介されていたのが、
銀座のニコラス・G・ハイエック センターのユニークな仕掛けでした。
天井にあるプロジェクターから床に向かって、アナログ時計の映像が投影されているそうで。
上手いこといくと、まるで腕時計を嵌めているみたいになるよう。
逆に(?)、上手くいかないと、頭に投影されてしまうようです。
(なぜか赤ちゃんがギャン泣きしています笑)
また、光を用いたサインの一例として、
アーティゾン美術館のサインも紹介されていました。
館内のいたるところに、発行部1.5ミリの極細LEDを用いたサインが設置されています。
ちなみに。
アーティゾン美術館以外にも、
アーツ前橋やいちはらアートミックスなど、
ミュージアムや芸術祭のサインも紹介されていました。
チャレンジングな取り組みができる分、アートとサインは相性が良いのかもしれません。
また例えば、色。
トイレのマークにおいては、
ほぼ世界共通で、青が男子で、赤が女子を表しています。
これがカレンダーになると、青は土曜日、
赤は日曜日や祝日を表す色となるわけです。
なるほど、色もサインにとっては重要な要素なのですね。
そんな色をサインに巧みに取り入れているのが、
千葉市科学館のある複合ビル「Qiball(きぼーる)」。
来館者が別の施設に間違えて行ってしまわないように、
各施設を色分けし、大きな矢印と誘導ブロックで誘導しているようです。
本展では他にも、秀逸なサインの数々が紹介されていました。
個人的に特に印象に残っているのは、四日市の三浜紙器株式会社です。
創業半世紀、老朽化した外壁を改修することになりました。
そこで、段ボール製造・販売の会社であることを全面に押し出すべく・・・・・
まるで巨大な段ボールを積み重ねたような外観にリニューアルしたのだとか。
四日市に行く機会があれば、是非実物を観てみたいものです。
企業ならではのサインといえば、
とある企業の新社屋のサインも秀逸でした。
世界的なグラフィックデザイナー・原研哉さんがデザインした梅田病院のサイン。
産婦人科の病院ということで、優しい雰囲気に配慮し、あえて布製のサインを制作したそうです。
「病院の最良のサービスは清潔であること」を形にしたサインなのだそうです。

ちなみに。
本展のラストでは、昨年2025年に、
惜しまれつつこの世を去った彫刻家でデザイナー、、
五十嵐威暢さんの代表作(?)が紹介されていました。
それは、PARCOのサイン。
あの有名なサインはもともと、
1981年オープンの「渋谷PARCO PART3」のために制作されたそうです。
文字でありながら、構造体としての性格も備え、
遠くからでも瞬時に認識できる視認性も兼ね備えたロゴは、
「五十嵐ロゴ」と呼ばれ、その後、PARCO全体のサインとなりました。
本展では、昨年2025年に約40年の歴史に幕を閉じた、
松本PARCOで使用されていた『P』が展示されています。
実際に目の前にしてみると、
想像していたよりも大きかったです。
(↑芸能人に会った時みたいな感想)













