知る人ぞ知る新潟市の隠れ家的庭園、天寿園に行ってきました。
もともとは、有料の施設だったそうですが、
不況下で経営悪化し、1994年に一度閉園。
翌年に市有化され、以来無料で楽しめる施設となっているようです。
見どころの一つは、立派な日本庭園。
作庭したのは、足立美術館も手掛けた、
昭和を代表する作庭家の中根金作です。
そんな日本庭園の中心にある不思議な建物は、
建築界の巨匠・村野藤吾の遺作として竣工されたもの。
その名も、「瞑想館」です。
もちろん、瞑想館にも無料で入ることができます。
中に入ると、巨大なホールがあり。
その奥に計5つの部屋があります。
どの部屋もポツンと椅子が1脚設置されているだけ。
おそらく、瞑想するための部屋なのでしょう。
さてさて、天寿園の最大の特徴は、
日本庭園の奥に待ち構えていました。
実は、天寿園には、日本初の池泉回遊式中国山水庭園があります。
北京市による設計で、資材もすべて中国から運んだという本格的な中国庭園です。
庭園内には、中国の山水画を彷彿とさせる立派な滝も。
なお、この滝の裏側に回れるようになっています。
訪れた日は気温がマイナスだったため、
体感温度がより下がってしまいましたが、
夏に訪れたら、きっとこの光景は最高だったはずです。
そんな天寿園の中国庭園の中で、
もっとも中国を感じられるのが、浮玉堂(ふぎょくどう)。
池に浮かぶように建ち、池を一望することができる建物です。
その回廊部分に、2018年より美術作品が設置されているそう。
建物そのものがビビッドなカラーリングなので、
パッと見、どこに美術作品があるかわかりません。
どうやら、この床にあるのが美術作品のようです。
作者は、潘逸舟(ハン・イシュ)さん。
1987年に上海で生まれ、9歳より青森に移住。
現在は東京を拠点に活動するアーティストです。
この作品を制作した2年後に行われた、
日産アートアワード2020では見事グランプリを受賞。
今最も注目を集める現代アーティストの一人と言っても過言ではありません。
そんな潘さんの貴重な初期作である本作。
はめ込まれたすべての石に、文字が刻まれています。
こうして文字のある石を鑑賞する作品・・・・・ではないようです。
タイトルがそう教えてくれました。
続・無料で観れる美術百選079
潘逸舟《痛みを伴う散歩―漢字の意味による足つぼマッサージ》
作品を目にした瞬間に、
“もしや?”と思いましたが、直観が的中。
バラエティー番組の定番、足つぼマット的なヤツでした。
正直なところ、罰ゲームでもないのにやりたくないですが。
せっかく新潟まで来たのだから、と、
自分を鼓舞し、チャレンジしてみることにしました。
では、行きます!
<無料で観れる美術 データ>
天寿園
住所:新潟県新潟市中央区清五郎633−8
アクセス:○新潟交通バス停「天寿園前」より徒歩約3分


















