■エッフェル塔 創造者の愛
監督:マルタン・ブルブロン
出演:ロマン・デュリス、エマ・マッキー
2021年製作/108分/R15+/フランス・ベルギー・ドイツ合作
ニューヨークの「自由の女神像」の制作に協力して名声を得たエッフェルは、
パーティの席で大臣から、3年後の1889年に開催される、
パリ万国博覧会のシンボルモニュメント制作のコンクールへの参加を要請される。
さらに友人で記者のレスタックの妻アドリエンヌからも、
野心作を見てみたいと言われたエッフェルは、
パリの真ん中に300メートルの金属製の塔を造ると宣言。
パーティではアドリエンヌと初対面のふりをしたエッフェルだが、
実は彼にとってアドリエンヌは忘れられない女性だった。
(映画.comより)
「今やフランスのアイコンと言っても過言ではないエッフェル塔。
そんなエッフェル塔を作った構造家、エッフェルを主人公にした物語です。
エッフェルさんが作ったから、エッフェル塔。
今まで深く考えたことがなかったですが、
改めて考えたら、スゴいネーミングですよね。
東京タワーや京都タワーのように、
たいていのタワーは地名が付けられています。
(通天閣という例外はありますが)
それなのにフランス塔でもパリ塔でもなく、エッフェル塔。
自身の作品に自分の名前が付いてしまうだなんて、
ピカソや岡本太郎でも実現できていない気がします。
エッフェルさんは、よほど当時のフランス国民に愛されていたのでしょう!
・・・・・と思ったら、むしろその逆で。
塔の倒壊を懸念する住民たちや、
景観を損なうと主張する芸術家たちからのクレームの嵐。
もし、この時代にSNSがあったら、
エッフェルのアカウントは確実に炎上していたことでしょう。
さらには、作業員たちからは賃上げを要求され、銀行からは融資を断れられる始末。
そんな逆境の中、万博の開催までに世紀の難工事を成功させねばならない。
まさに、『プロジェクトX』を地で行くような話です。
その工事の奮闘ぶりだけを丹念に描けば、きっと面白い映画になったでしょうに。
サブタイトルに“創造者の愛”とあるように、
この映画のメインとなるのは、エッフェルの秘めた愛。
実は彼には、過去に大恋愛をした女性がいたという設定で、
映画の全編を通じて、その女性との恋愛模様が描かれます。
それが史実なら、まぁ、描くべきなのでしょうが、
映画の冒頭には、「史実に基づきながら自由に創作した物語」とテロップがありました。
何で自由に創作してまで、恋愛劇にしたいのか??
なお、ガッツリとしたベッドシーンもありました。
よくよく思い出してみると、この映画に限らず、
芸術家を主人公にした映画には、かなりの確率でベッドシーンが出てくるような。
『芸術家=性欲が強い』的なパブリックイメージでもあるのかもしれません。
(星2.5つ)」
~映画に登場する名建築~
《エッフェル塔》

