今年めでたく開館20周年を迎えた三井記念美術館(←おめでとうございます!)。
それを記念して現在開催されているのは、
“円山応挙―革新者から巨匠へ”という展覧会。
日本美術界最大の巨匠の一人、円山応挙の大規模な回顧展です。
(注:展示室内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
美術館の開館20周年をお祝いするかのように、
日本各地から応挙の名品の数々が大集結しています。
三井記念美術館で円山応挙といえば、
もちろん、国宝の《雪松図屏風》も出展されています。
例年は年末年始に展示される《雪松図屏風》ですが、
今年は本展に合わせて出展されているため、年末年始はお休み。
毎年、《雪松図屏風》を観ないと年を越した気がしないという方は、
今年はいつもより早いですが、本展で年越し気分を味わいましょう。
なお、展覧会は11/24までですが、
会期途中の10/28~11/10の期間だけ、
《雪松図屏風》は一旦、会場から姿を消し、中休みするそうです。
そのピンチヒッターを務めるのは、根津美術館が所蔵する重要文化財の《藤花図》。
重要文化財 円山応挙《藤花図屛風》 安永5年(1776) 根津美術館
【展示期間:10月28日~11月10日】
《雪松図屏風》の代役(?)を務めるに、
これ以上相応しい応挙作品はないでしょう!
《藤花図》が根津美術館以外で展示される機会はそうないので、
むしろこの期間に合わせて展覧会を訪れるのも良いかもしれません。
さらに、本展にはまだまだ目玉の作品があります。
その一つが、重要文化財の《竹林七賢図》。
“こんぴらさん”こと金刀比羅宮の表書院を今も飾る襖絵です。
この《竹林七賢図》の制作費を援助したのが、
何を隠そう、応挙の有力なパトロンの一つであった三井家。
その縁もあって、今回の特別出品が実現したそうです。
また、金刀比羅宮からは同じく表書院を飾る、
重要文化財の《遊虎図》も特別出品されています。
全16面のうち12面がズラリと並ぶ様は、実に圧巻!
大画面の迫力に圧倒されるとともに、
描かれた虎の毛並みのモフモフ感にも癒されました。
なお、応挙と三井家の関係性を物語る作品といえば、こちらの《夕涼み図》も。
応挙といえば、写生。
写実的な作品のイメージがありますが、
《夕涼み図》は、良くも悪くも応挙らしさがありません。
ユルいタッチで全裸の男性が描かれています。
実はこの男性の正体は、北三井家4代の高美、
またはその孫である高祐の可能性が高いのだとか。
これほどまでにプライベートな姿をさらけ出すほどに、
応挙と三井家は家族同然のような関係性だったのでしょうね。
さて、本展には他にも、サントリー美術館が所蔵する《青楓瀑布図》や、
応挙が生み出したと伝えられる“足のない幽霊”など、
まだまだ見逃せない作品が多々ありますが。
極めつけともいえるのが、こちら↓
先日まで大阪中之島美術館で開催されていた展覧会で、
初お披露目されたことで話題となった二曲一双の屏風絵です。
左隻は伊藤若冲による《竹鶏図屏風》、
右隻は円山応挙による《梅鯉図屏風》。
長年共演NGと思われていた2人(?)の現存する唯一の合作です。
東京で披露されるのは、今回が初めて。
大阪で観られなかったという方も、是非この機会をお見逃しなく!
考えうる限り、最強メンバーが揃った円山応挙展。
史上最大の円山応挙展と言っても過言ではないでしょう。
20周年の記念を飾るに相応しい展覧会でした。



ちなみに。
通常は月曜日休館の三井記念美術館ですが、
本展に関しては10/27を除き、月曜日も開館するそう。
空いている時を狙うのであれば、月曜日がオススメです!













