今年7月。
ティファニーのアジア最大となる旗艦店、
ティファニー 銀座がGINZA SIXの真向かいにオープンしました。
ティファニーブルーの特徴的なファサードをデザインしたのは、
青森県立美術館の設計でも知られる建築家の青木淳さんとのこと。
青木さんといえば、ロロ・ピアーナ銀座店や、
ルイ・ヴィトンの銀座松屋通り店と銀座並木通り店も、
そのファサードのデザインを担当しています。
もしかしたら、遠い未来、銀座のファサードは、
すべて青木淳さんのデザインになるのかもしれません。
・・・・・・・と、それはさておきまして。
基本的にハイジュエリーブランドには縁がないので、
この手のオープンのニュースには、何の興味もないのですが。
なんでも、ティファニー 銀座の内部は、
“美術館のようなアート体験型空間”になっているのだそう!
もちろんそれらを観るのは、無料とのこと。
そこに無料で観れる美術作品がある限り、
アートテラーたるもの、足を運ばなくてはなりません。
オープンからまだ間もないこともあり、
店内は多くのお客さんで賑わっていました。
そして、それと同じくらいに、店員さんもたくさんいました。
感じの良い接客をされる方ばかりだったゆえ、
「何かお探しのものはありますか?」と声を掛けられるたびに、
“いやぁ、実はアートを探してるだけなんだよなァ”と内心で呟き、
「あ、大丈夫です~」と返すのは、ちょっと心苦しかったです。
そんなやり取りを何度も繰り返しながら、
無料で観れる美術作品を探し続けました。
それなりに素晴らしいアート作品はあるだろうとは想像していましたが。
その想像を数段階も上回ってくるほど、
超一流アーティストの作品を数多く取り揃えていました。
それらの中には、続・無料で観れる美術百選064でも紹介した、
アメリカ出身の女性作家ジェニー・ホルツァーによる作品もあるわ。
インド・ムンバイに生まれ、現在はロンドン在住、
イギリスを代表する彫刻家アニッシュ・カプーアの作品もあるわ。
さらには、エルビス・プレスリーを題材にした、
アンディ・ウォーホルのシルクスクリーン作品もありました。
これら美術館クラスの作品が観られただけでも、
十分、勇気を出してティファニー 銀座に来た甲斐がありましたが。
中でも驚かされたのは、アメリカを代表する芸術家の一人で、
ミニマル・アートの先駆者と評されるドナルド・ジャッドの作品があったこと。
しかも、しれっとその辺に。
店員さん曰く、どういう経緯で、
ティファニーが所蔵しているかは不明とのことですが。
明らかに、ティファニーブルーをしているので、
おそらく、ティファニーのオーダーで制作されたものと思われます。
それから、もう一つ。
ティファニーブルーで制作されたアートが、
ティファニー銀座の入り口となる1階に飾られていました。
続・無料で観れる美術百選069
ダミアン・ハースト《Tiffany Superb》
作者は、ダミアン・ハースト。
イギリスでもっとも成功している現代美術家と言っても過言ではありません。
ダミアン・ハーストといえば、「生と死」をテーマに制作し続けるアーティスト。
本物の動物の死体をホルマリン漬にした作品シリーズで知られています。
もちろん、ティファニー銀座の店内には、
動物の死体のホルマリン漬けはそぐわなかったのでしょう。
本作は初期のもう一つの代表的なシリーズ、蝶をモチーフに制作されています。
画面内を舞う蝶たちは、一見すると絵や写真に思えますが。
実は、これらは標本となった本物の蝶です。
ちなみに。
作品名の《Tiffany Superb》の「Superb」が、
どういう意味なのか気になって調べてみたところ、
「(他を圧するほど)素晴らしい、素敵な」との意でした。
ダミアンよ、ティファニーにヨイショしすぎだろ。
<無料で観れる美術 データ>
ティファニー 銀座
住所:東京都中央区銀座6-9-2
アクセス:○東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」より徒歩2分






