この春、東京国立博物館では、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺』(NHK)と関連し、
江戸を代表する出版プロデューサー・蔦屋重三郎の特別展が開催されていましたが。
この夏に開催されているのは、“特別展「江戸☆大奥」”。
将軍以外は男子禁制の空間だった江戸城の大奥をテーマにした展覧会です。
会場を入るとまず、目に飛び込んでくるのは、豪華絢爛な衣装の数々。
これらは、一昨年にNHKで放映された男女逆転版『大奥』で実際に使われたもの。
なお、衣装が立ち並ぶ御鈴廊下のセットも、ドラマの撮影で使われたものだそうです。
『べらぼう』に続き、『大奥』。
森下佳子さん脚本ドラマが続きますね。
ということは、次回は『JIN-仁-』に関する展覧会が開催されるのでしょうか?
・・・・・と、それはさておきまして。
本展は全4章で構成されています。
まず第1章は、「あこがれの大奥」。
大奥は庶民にとって憧れの場所ながら、
江戸幕府の重要な機関ということもあって、
実際にどんな場所だったのか知る由もありませんでした。
そんな知られざる大奥の姿が描かれるようになるのは、江戸幕府消滅後の明治時代以降。
本章にはその中でも最高傑作とされる楊洲周延の《千代田の大奥》が出展されています。
実物で40場面すべてが見られるまたとない機会です。
楊洲周延《千代田の大奥》より「千代田大奥 御花見」 明治27年(1894) 東京国立博物館蔵
(※会期中、展示替えがあります)
続く2章は、「大奥の誕生と構造」。
こちらでは、大奥の礎を築いたとされる春日局に関する作品や、
春日局坐像 江戸時代・17世紀 京都・麟祥院(京都市)蔵
貴重な大奥の絵地図、
江戸城本丸大奥総地図 江戸時代・19世紀 東京国立博物館蔵
さらには、“大奥最大のスキャンダル”と言われた、
あの絵島生島事件に関する資料などが紹介されていました。
(絵島生島事件が気になる方は、「ネット見ろ!」です)
絵島没後取調覚書 江戸時代 寛保元年(1741) 長野・蓮華寺(伊那市)蔵
それらの中には、大奥最後の御年寄・瀧山が所要していた「女乗物」も。
女乗物 瀧山所用 江戸時代・19世紀、埼玉・錫杖寺(川口市)蔵
庶民が使用する「駕籠」に対して、
「乗物」は身分が高い人々が乗る高級品とのこと。
パッと見、地味な印象を受けるかもしれませんが、
実は漆塗りで全体を仕上げられた最高級の乗物です。
今でいえば、最高級の社用車・レクサスみたいなものでしょうか。
第3章は「ゆかりの品は語る」。
贈り物の上に掛けたと伝えられる重要文化財の掛袱紗などが紹介されています。
重要文化財 刺繡掛袱紗 瑞春院(お伝の方)所用 江戸時代 17~18世紀 奈良・興福院(奈良市)蔵
(※会期中、展示替えがあります)
阿弥陀如来坐像および附属品 小堀浄運作、浄岸院(竹姫)奉納
江戸時代・享保8年(1723) 東京・祐天寺(目黒区)蔵



















