続・無料で観れる美術百選《ONE FUKUOKA BLDG.その2(福岡県福岡市)》 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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今年4月に福岡・天神にオープンしたONE FUKUOKA BLDG.。

通称、ワンビル。

 

 

 

その建物の内外に、30名のアーティストによる、

124点の美術作品が設置されていることは前回お伝えしました。

今回は、その続き。

前回紹介しきれなかった無料で観れる美術作品を紹介したいと思います。

エスカレーター横の壁面を舞台にした一連の作品群です。

 

 

 

続・無料で観れる美術百選068

鹿児島睦《Mi volas paroli》

 

 

作者は、鹿児島睦(まこと)さん。

陶芸作品を中心に、テキスタイルや版画など、

多岐に渡って国内外で活動するアーティストです。

2023年には、東京・立川のPLAY! MUSEUMで、

待望の初となる大規模展覧会が開催されました。

ちなみに、名前こそ「鹿児島」さんですが、

福岡生まれ福岡育ち、現在も福岡を拠点にしているそう。

まさに、ONE FUKUOKA BLDG.にはうってつけのアーティストです。

 

なお、タイトルの《Mi volas paroli(ミ ヴォラス パロリ)とは、

エスペラント語で「話をしたい」「私は話したい」という意味があるのだとか。

 

 

 

さて、この作品は館内の地下2階から地上4階まで、

それぞれのエスカレーター横の壁面に展開されています。

 

 

 

一つとして同じ絵柄はなし。

6フロア分の壁を使った超大作です。

しかも、これらは壁に直接描かれているわけではありません。

 

 

 

よく観てみると、絵柄の黒い線の部分が、

地となる白いタイルに嵌め込まれているのがわかります。

 

 

 

そう、この作品には象嵌の技法が用いられているとのこと。

鹿児島さんが描いた下絵をデータ化し、

水圧を利用したカッターでタイルをカット。

職人さんたちによる微調整を経て、

隙間が一切なく、ピッタリ嵌め込まれています。

 

 

 

ただの可愛い作品かと思いきや、

実は超絶難度で制作された作品でした。

それだけに、是非近づいて、

じっくりと作品を鑑賞したいところなのですが、

設置されている場所が、エスカレーター壁面であるため。。。

 

 

 

どうしても、立ち止まって観ることができません。

そこに留まりたいという気持ちとは裏腹に、

無情にもエスカレーターは進んでいきます。

作品を近くでじっくりと観るためには、

エスカレーターを何往復もせねばなりませんでした。

 

とりわけ絵柄が充実していたのが、こちら↓

 

 

 

もっとも大画面である上に、

バラの花や孔雀の羽根など、

見どころがいっぱいあります。

なのに、エスカレーターのせいで、

全体像を立ち止まって観ることができず(泣)!

しかも、この作品の真向かいは、ちょうど店内。

作品を観るためだけに、店内には入るのは気後れしてしまいました。

いつかエスカレーターが止まった日に、

改めて、作品全体を鑑賞してみたいものです。

 

 

<無料で観れる美術 データ>
ONE FUKUOKA BLDG.
住所:福岡県福岡市中央区天神1-11-1
アクセス:○福岡市営地下鉄「天神」駅直結

     ○西鉄天神大牟田線「福岡(天神)」駅より徒歩3分

 


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