前回ご紹介いたしましたが、
太宰府天満宮の境内にはさまざまな美術作品があります。
それらの中には、現在ポーラ美術館で個展が絶賛開催中の、
イギリスを代表するコンセプチュアル・アーティスト、ライアン・ガンダーの作品も。
例えば、《この空気のように》という作品。
柱のような作品のその表面をよく観てみると、
子どもが描いたイラストのようなものが彫られています。
実は、この作品の下には、
境内にある幼稚園の園児たちの「大切なもの」が埋まっているのだそう。
それらの「大切なもの」やまつわるエピソードが、作品の表面に施されているそうです。
また例えば、《並行宇宙》という作品。
4代目エジャートン男爵なる人物がニューギニアで極楽鳥を見つけ、
女王に見せたという功績を称える石柱の残骸・・・という設定の作品です。
4代目エジャートン男爵は実在の人物だそうですが、
極楽鳥を見つけ、女王に見せたといのは、ライアンによる架空のエピソード。
当然、石柱が作られた事実なんてありません。
その嘘をもっともらしく見せるための作品です。
他にも、浮殿と呼ばれる建物の中にも、
ライアン・ガンダーの作品が恒久設置されています。
タイトルは、《本当にキラキラするけれど何の意味もないもの》。
強力な磁力で吸い寄せられた金属片で出来た球体のオブジェです。
目に見えない磁力を、同じく目に見えない“神様”になぞらえているのだそう。
そして、個人的にイチオシしたい彼の作品が、こちらです↓
前回紹介したサイモン・フジワラさんの作品も、岩が多かったですが、
こちらのライアン・ガンダーの作品も、やっぱり岩がモチーフとなっています。
太宰府天満宮には、よほど岩好きの人がいるのでしょう。
とそれはさておき。
サイモン・フジワラさんの作品以上に、
この作品はただの岩にしか見えません。
でも、よーくその表面を観てみると・・・・・
数か所ほど凹んだ部分があります。
実は、この岩の上には、ある人物が座っていたのです(という設定)。
その人物とは、ロダンの《考える人》(という設定)。
つまり、これは台座です(という設定)。
《考える人》が台座が摩耗するほど、
思考にふけった後、「すべてわかった」とのこと(という設定)。
それを機に立ち去ってしまったそうです(という設定)。
続・無料で観れる美術百選066
ライアン・ガンダー《全て分かったVI》
ということは、考える人だった彼は今や、
考えるのをやめた人になっているのでしょうか。
いや、すべてはライアンが考えた設定なので、考えてもしょうがないですね。
<無料で観れる美術 データ>
太宰府天満宮
住所:福岡県太宰府市宰府4-7-1
アクセス:○西鉄「西鉄太宰府駅」駅より徒歩5分
7/28(月)にオンライントークイベント、
『日本全国パブリックアート総選挙』を開催します!
詳細やお申込みはこちらから↓
https://peatix.com/event/4478459/view










