菊地敦己 グラフィックデザインのある空間 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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大日本印刷株式会社が運営するグラフィックデザイン専門のギャラリー。

それが、ギンザ・グラフィック・ギャラリーです。

通称、ggg(スリー・ジー)。

こちらで現在開催されているのが、

“菊地敦己 グラフィックデザインのある空間”という展覧会です.。

 

 

 

菊地敦己さんは、エディトリアルやWeb、プロダクトなど、

多彩なジャンルで活躍するアートディレクター&グラフィックデザイナー。

とりわけ美術業界での活躍が目覚ましく。

例えば、2020年に菊池寛実記念智美術館で開催された展覧会、

“野蛮と洗練 加守田章二の陶芸”では告知物や図録など全般グラフィックを担当。

 

 

 

直近では東京都庭園美術館で開催中の展覧会、

“そこに光が降りてくる”のグラフィックを担当しているようです。

 

 

 

さらには、青森県立美術館や横浜美術館、PLAY! MUSEUMなど、

美術館のVI(ヴィジュアル・アイデンティティ)やサイン計画をいくつも手掛けています。

つまり、美術館巡りをしていれば、知らず知らずのうちに、

菊池さんのデザインはどこかで目にしているはずなのです。

 

さて、そんな菊池さんの最新個展では、

3つのインスタレーションをが展開されています。

まず最初に紹介されていたのは、《空間上の平面/平面上の空間:線と面》

 

 

 

何やら、塗り絵のようなグラフィックが展示されています。

 

 

 

それぞれには「赤」とか「緑」とか、

ところどころに色の指示が書かれています。

その裏側に回ってみると・・・・・

 

 

 

着色されたバージョンのグラフィックになっていました。

ヴィジュアルとしては洗練されていて、

個人的には、純粋に好きではあるのですが。

どういうインスタレーションなのでしょう??

キャプションにはこう説明されていました。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・わ、わからない(汗)。

ビジュアルはシンプルなのに、言わんとすることは実に複雑でした。。。

 

気を取り直して、次のインスタレーションへ。

 

 

 

こちらの空間の壁一面には、

さまざまなスタイルのグラフィックが飾られています。

よく見ると、同じものが2つずつ飾られているようです。

 

 

 

そして、何よりも気になるのが、今は冬だというのに、

展示空間内のど真ん中に、扇風機が設置されていました。

しかも、こいつ・・・動いてるぞ!

 

 

 

このインスタレーションのタイトルは、ズバリ《重さと軽さ》

まったく同じグラフィックを、一方は一般的なコピー機で出力してプリント、

もう一方は、厚いインキ皮膜を持たせてプリントし、裏打ちした上で額装しています。

扇風機が当たると・・・・・

 

 

 

当然のように、ペラペラなほうは風に靡きます。

まったく同じグラフィックであるはずなのに、不思議と、

物質的に軽い方が、その内容まで軽やかな印象を受けました。

今まで意識したことがなかったですが、

何に印刷するか、どうやって印刷するかで、

これほどまでにイメージが変わるものなのですね!

 

展覧会のラストで展開されていたのは、《言葉の位置》

白壁4面を使ったインスタレーション作品です。

 

 

 

作品で使われている文字は、すべて同じフォントで統一。

 

 

 

ただし、「特大」という文字を特大にしたり、

「明」という文字に照明を当てて明るくしたり、と。

 

 

 

言葉の意味によって、出力の仕方や位置、演出を変えています。

最初のインスタレーションとうって変わって、

シンプルでわかりやすく、かつ面白い作品でした。

 

「そうそう、これこれ。こういうのでいいんだよ。」

 

思わず心の中で、井之頭五郎のようなセリフを発してしまいました。

星

 

 

ちなみに。

《言葉の位置》の一角に、「はじっこ」という文字が。

 

 

 

「はじっこ」よりも「隅っこ」のほうがいいのでは?

細かいことが気になるのが、僕の悪い癖です。

 

 

 

 

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