日本が世界に誇るコンテンツ「ポケモン」と、
日本が世界に誇るアート「工芸」を掛け合わせた前代未聞の展覧会。
それが、“ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―”。
一昨年、金沢の国立工芸館で開催された際には、
行列も発生し、ポケモンファンを中心に大人気を博しました。
その後、ロサンゼルスに巡回したことも、大きな話題となりましたっけ。
さて、そんな日本が世界に誇る展覧会が、昨年の春より日本全国を巡回しています。
佐川美術館、MOA美術館に続く3会場目となるのは、麻布台ヒルズギャラリーです。
陶でリアルな生物を作る今井完眞さんら若い世代の作家から、
©今井完眞
「彫金」の人間国宝・桂盛仁さん(1944~)といった工芸界の大ベテランまで。
©桂盛仁
国立工芸館の際とメンバーは変わらず、日本を代表する20名の作家が参加。
出展作品も減ることなく、すべて展示されています。
©福田亨
©桝本佳子
もちろん、金沢で開催された際に、
特に話題となったインスタレーション作品、
須藤玲子さんによる《ピカチュウの森》も出展されています。
須藤玲子《ピカチュウの森》 2023年 個人蔵 ©須藤玲子 撮影|林雅之
金沢に行きたかったけど、行けなかった。。。
そんな悔しい想いをした都内近郊の方は、どうぞこの機会をお見逃しなきように。


ところで、出品作品は変わっていません、
とお伝えしましたが、数名の作家による追加作品もあります。
例えば、国際的にも活躍する桑田卓郎さん。
金沢では、ピカチュウが転写された茶碗や、
ボウルといったアイテムが一堂に会していましたが、
本展からは、ピカチュウのタイルも加わっていました。
©桑田卓郎
黄金のピカチュウタイルで壁が埋め尽くされた様子は圧巻も圧巻。
目に飛び込んできた瞬間、その眩しさに、
軽くポケモンショックに似た症状を覚えました(←?)。
また例えば、有田焼の伝統技法を受け継ぎつつ、
緻密な文様を融合させる革新的な作風で知られる陶芸家・葉山有樹さん。
金沢では、大きな壺やお皿に、
ビッシリとポケモンのモチーフを描き込んだ作品が紹介されていましたが、
本展ではそれに加えて、手のひらサイズの蓋物の新作が発表されています。
©葉山有樹
大型の作品もやはり素敵だったのですが、
世界観がギュッとした凝縮したように感じられて、
個人的には小さな作品のほうが、好みでした。
なお、本展の出展作品の中で、個人的にもっとも目を見張ったのが、
植物のパーツを組み合わせて生物を作る気鋭の金工作家・吉田泰一郎さんによる最新作です。
©吉田泰一郎
これまで発表された作品も十分素晴らしかったですが、
新作は、最強のポケモンとされるミュウツーをモチーフに制作。
その大きさは、なんと約2メートルにも達します。
吉田泰一郎《ミュウツー(仮)》 2024年 個人蔵 ©吉田泰一郎
迫力やオーラが、桁違い。
ただものでない空気が発せられていました。
冗談ではなく、向き合った際に「やられる!」と本能的な恐怖を感じてしまったほど。
そこにあったのは工芸品というよりも、生命体のようでした。
ちなみに。
すでに終了していますが、
参加作家による一点モノがオンラインにて抽選販売されていました。
桑田卓郎さんによるピカチュウのカップとボウルと。
そしてもう一つは、「サイバー漆芸作家」の異名を持つ、
金沢在住の大人気の漆芸・美術作家、池田晃将さんによる、
アンノーンを表現した《せきひのかけら》(全28点)と。
どちらも争奪戦になったことは間違いなし!
なかなかなかなかなかなかなかなか大変だけど、
ポケモンをモチーフにした貴重な工芸作品GETしたのは、どんな方なのでしょうか。














