現在、GALLERY A4(エー クワッド)で開催されているのは、
“6つの点から広がる世界 点字にふれる”という展覧会です。
知ってるようで知らない・・・いや、
正確に言えば、ちゃんと知ろうとしたことがない“点字”。
その歴史は意外と古く、1829年にフランスで、
盲学校の生徒であったルイ・ブライユによって発案されました。
日本では明治時代に、五十音に対応させた点字が作られたそうです。
なお、点字は必ず横書きで、
左から右へと読むのがルールだそう。
さらに、その大きさもJIS規格によって、きちんと定められているそうです。
また、なんとなくランダムに、
五十音と対応しているのかと思いきや、
母音と子音の組み合わせによって、日本の点字は出来ているとのこと。
なるほど。
ちゃんと理に適って、点字が決められていたのですね。
今日の今日まで知らなかったです(←反省!)。
知らなかったと言えば、考えていた以上に、
現在の世の中には、点字が溢れているようです。
例えば、ジャムの瓶や味の素の容器には、社名が点字で付けられているそう。
また例えば、飲料水との誤飲を避けるため、
缶ビールの飲み口の近くには、「おさけ」という点字が付けられているそうです。
また、三島のゆかりのパッケージにも、
「ゆかり」という点字が付けられていました。
元々は、パッケージの上部にだけ点字が付けられていたそうですが、
開封するとその部分は無くなってしまうため、今ではサイドにも付いているとのこと。
ゆかりのさりげない優しさに、心が温かくなりました。
展覧会では他にも、点字で楽しむ絵本や、
触って楽しむ(触察)アートの模型など、
目が見えることが当たり前の人にとっては、
普段はほとんど意識することのない世界が紹介されています。
もし、この展覧会を訪れなかったら、一生知る機会がなかったかも。
展覧会名どおり、“点字にふれる”ことができました。

なお、本展には、触察アートだけではなく、
本展のために制作されたアート作品が出展されています。
1つは、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』で話題の、
全盲の写真家・白鳥建二さんによる写真を使ったインスタレーション。
そして、もう1つは、全盲の美術家・光島貴之さんが滞在制作した作品。
その名も、《エークワッドからひろがるそよぐ まちの風》です。
この作品を制作するにあたって、光島さんは、
ギャラリーの周辺と門前仲町の近くを街歩きしたそうで。
その際の白杖の感覚や手ざわり、
音やスタッフとの会話などをもとに、こちらの作品を制作しました。
一見すると、抽象的に思えますが、オブジェにはそれぞれ意味があるようです。
例えば、こちらの三角形をしたオブジェ。
こちらは、門前仲町にある深川不動堂を表しているとのこと。
赤い部分は、護摩焚きの炎を表しているそうで、
そこにささった釘は、パチパチと炎がはぜる音のイメージなのだとか。
なお、その下にある黄色い部分は、ほら貝の音を形にしたものだそうです。
また、光島さんは、実用的ではないけど何か楽しそう、
そんな遊び心満点の新しい点字ブロックを作り続けているようで、
今作にも、そのうちのいくつかが使われています。
そのうちの一つが、こちらの点字ブロック↓
「ここから先 居酒屋あり」とのこと。
酒好きホイホイな点字ブロックです(笑)。
ちなみに。
本展では、実際に点字を打ってみるという体験もできます。
せっかくなので、見よう見まねでチャレンジしてみることに。
点字器なる道具に紙を挟み、ピンで1つ1つ点を打っていきます。
紙の裏側から点を打つことになるため、
作りたい点字とは反転させる必要があります。
これがなかなか難しい作業でした。
こうして完成したのが、こちら↓
点字ver.の「アートテラー・とに~」名刺です。
















