オバケの夏、日本の夏。
ここ近年、毎年夏にどこかしらのミュージアムで、
オバケや妖怪をテーマにした展覧会が開催されています。
今年の夏は、立川にあるPLAY! MUSEUMにて、
“「オバケ?」展 ~史上初のオバケ万博へようこそ”が開催中。
「みる」「かんじる」「しる」「なる」を切り口にした体験型の展覧会です。
例えば、オバケを「みる」体験として、
フランス生まれの人気オバケ・バーバパパと触れあえるゾーンがあったり。
また例えば、オバケを「かんじる」体験として、
公式曰く、“普通に怖~いオバケ屋敷”があったり。
他にも、子ども限定でオバケに変身できる「オバケ工場」や、
名作オバケ絵本『ねないこだれだ』を、
落語家の春風亭一之輔さんが朗読するコーナーなど、
オバケにまつわるさまざま企画が用意されています。
また、妖怪やオバケが大好きなブックデザイナー、
祖父江慎さんは今回自称“オバケデザイナー”として、
オバケが作った銭湯(という設定の)「オバケ湯」を制作。
細部までしっかりと作り込まれていましたが、
個人的には最後まで、オバケの銭湯の意味がよくわからなかったです(笑)。
なお、内覧会の取材中、オバケ湯の湯船に、
明らかに怪しげな人が浸かって(?)いました。
誰にも話しかけられていなかったので、
というか、いないもののように扱われていたので、
もしかしたら、あれこそがオバケだったのかもしれません。
さて、本展では、オバケを「知る」ゾーンとして、
オバケ研究所なるスポットも用意されていました。
研究所内では、写真家の川内倫子さんや、
米文学者の柴田元幸さんといった、多彩な分野のクリエイターが、
オバケ研究員に就任し、オバケに関する研究成果を発表しています。
さらに、オバケ研究所の特別研究員として、
日本美術研究&オバケ研究の第一人者・安村敏信さんが就任。
日本美術におけるオバケについての研究成果を発表してくださっています。
また、もう一人のオバケ研究所特別研究員には、
絵本研究の第一人者である広松由希子さんが就任。
本展のために、古今東西のオバケに関する絵本を500冊(!)セレクトしています。
500冊という途方もない数を選んだ広松さんにもビックリしましたが、
それ以上に、オバケに関する絵本が500冊もあるという事実にビックリ。
国籍や時代に関係なく、子どもはオバケが好きなんですね。


なお、こちらのオバケ研究所の一角に、
なぜかキャッシュレス決済の端末と、各種カードが展示されていました。
実はこちらは、存在しない架空の都市、
「中村市(なごむるし)」の地図を制作する“地理人”こと、
空想地図作家・今和泉隆行さんによる本展のための新作。
中村市を含む空想都市で使えるキャッシュレスなのだそうです。
確かに、よく見るとロゴもカードも、実際には存在しないものばかり。
存在しないという意味では、オバケのようなものと言えましょう。
ちなみに。
残念ながら、生きている人は対象外なのですが、
もし、オバケだという方がこの展覧会を訪れた際に、
カウンターでそのことをこっそりカミングアウトすると・・・・・
ささやかなプレゼントがもらえるそうです。
なんて羨ましい!
生まれてはじめて、オバケになりたいとちょっとだけ思いました。
















