池大雅-中国へのあこがれ | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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♪池!池!大雅ー大雅ー


ということで (←?)
今回は、池大雅に関する美術展。
ニューオータニ美術館で開催中の “池大雅-中国へのあこがれ” へ行ってきました。

こちらは、ニューオータニ美術館開館20周年記念展の第4弾!
ニューオータニ美術館自慢のコレクションである・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-洞庭赤壁図巻


池大雅の 《洞庭赤壁図巻》 を、前面にフィーチャーした美術展です。
ちなみに、こちらの作品は、2007年に解体修理が行われたそうで、
いわば、今回の美術展はそのリニューアルっぷりのお披露目会のようなもの。
この作品が見せたいがために、今回の美術展が開催された・・・と言っても過言ではないでしょう (笑)


さてさて、池大雅は、その生涯を通じて、中国にあこがれ続けた画家。
本名は、 『池野』 さんですが、
あえて、 『池』 と名乗っているのも、中国風にしたかったから。
(形から入るタイプだったのですね!)
池大雅は、一度も、中国に行くことはありませんでしたが。
中国の書を読んだり、中国に詳しい知識人と交わることで得た、
中国の土地や故事、誌文の知識と想像力を融合させ、彼なりの中国の絵を描きました。

例えば、 《洞庭赤壁図巻》 には、
画面の右側に 「赤壁」 、左側に 「洞庭湖」 という中国の2つの名勝が描かれています。
しかし、これは、実際に、池大雅が観た景色ではなく、
中国大好きな池大雅が、想像力 (妄想力?) をフル活動させて浮かび上がった景色。
今でこそ、写真や映像で、海外の景色を簡単に目にすることが出来ますが、
そうでなかった江戸時代に、これほどの景色を想像力だけでビジュアル化してしまうことには、ただただ感服。
よっぽど中国が好きだったのでしょう。
池大雅は、生粋の中国フリーク、中国オタク、中国バカです (←どんどん表現が悪くなっている)


今回の展覧会では、 《洞庭赤壁図巻》 を中心に、
中国マニアの池大雅が描いた、妄想中国作品が、13点ほど集結しています。
(そのうち、重要文化財は、4点!)
しかも、多くが、個人蔵ということもあって、レアな作品を目にするチャンス。

《東山清音帖》(重要文化財)のうち「洞庭秋月図」/個人蔵
アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-東山清音帖


小規模ながら、満足度は、まずまずの美術展です。
星


ちなみに、僕の中でのNo.1作品は、
これまた個人蔵の重要文化財 《前後赤壁図》 という六曲一双の屏風絵です。
(画像はありません。あしからず)

池大雅が理想とした “詩書画三絶” が見事に体現された作品でした。
“詩書画三絶” とは、絵の出来はもちろんのことながら、
作品内に書かれる 「賛」 と呼ばれる詩の出来栄え、さらには、その 「賛」 の文字の巧さ、
詩・書・画の3つどれもが、バランスよく、かつ素晴らしくあるべきだというもの。
確かに、この 《前後赤壁図》 に関しては、絵も、書も素晴らしかったです。
・・・詩に関しては、漢詩の知識がないため、よくわかりません (笑)




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