
時は、19世紀後半。
イギリスやアメリカのセレブたちに、空前のジャポニスムブームが巻き起こりました。
テーブルウェアに、ティーセット、そして、ファッションまで。
ありとあらゆる日常品に、ジャポニスムの影響が!
セレブたちはこぞって、
ご自慢のジャポニスムな日常品でもって、お茶会等で、お客様をもてなしたのだとか。
この展覧会では、そんなゴージャスなジャポニスムな日常品が中心に展示されています。
さてさて、セレブなティーセットやテーブルウェアの美術展と聞いて、
“平日の会場には、さぞ、現在のセレブ (=マダム) ばかりがいらっしゃるのだろう”
と構えて (?) 、行ったのですが。
意外にも、学生風の若い女性も多かったのが、印象的でした。
“なぜ?若い女の子が??”
と、疑問に思ったのですが、
展示されている品々を観ていて、何となく納得できるものがありました。
それは、19世紀のジャポニスムの日常品には、
何となく現代の感覚っぽい日常品が多いのです。
例えば、ロイヤル・ウースター社の 《吉祥文双扁壺》

和のテイスト・紋様を取り入れながらも、
古臭さは一切感じず、むしろデザインセンスが現代的な感じがします。
また、ミントン社の 《日本文物文皿》 も…

やっぱり、どこか現代的なポップさが感じられます。
最近、ちょっとしたブームのポップ着物やポップ浴衣のような印象。
このセンスは、確かに、若い女性にウケそうな気がします。
(イメージ図)
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展示数は、約280点と、だいぶボリュームがあったのですが。
今回、一番の見どころは、テーブルセットの再現コーナー。
煌びやかな世界に目が奪われること必至です。
とりわけ、一列に整然と並んだ28客のティーカップコーナーでは、
どのティーカップが欲しいか、真剣に悩んでしまうことでしょう。
(絶対に、貰えるわけはないのですがw)

最後に。
数あるジャポニスムな展示品の中で、
「こんなものもあったんだ!」 と感心してしまった展示品を。

こちらは、ゴーハム社の花瓶。
画像が小さくて恐縮ですが、
モチーフとなっているのは、俳句の 「古池やかわず飛こむ水の音」 。
松尾芭蕉の俳句まで、ご存じとは。。。
当時のジャポニスム熱、恐るべしです。
しかし、よく見ると、取っ手が象の顔になっています。
詫びも寂びもあったものではありません (笑)
ただ単に、並べているだけでなく、
いろいろな展示の工夫が見られ、飽きさせない内容になっていました。
パネルにて、当時のお茶会で出されていたスイーツのレシピまで紹介していたのだけは、
さすがに、やり過ぎな感も否めませんでしたが (笑)


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