没後150年記念 破天荒の浮世絵師 歌川国芳 (前期) | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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太田記念美術館で開催中の 没後150年記念 破天荒の浮世絵師 歌川国芳 (前期)” に行ってきました。


疲れた!

ただただ疲れた!!

こんなにパワーで圧倒された美術展は、

他には岡本太郎の美術展くらいしか思いつきません。

これから行かれる方は、体調を万全に整えてから行かれることを薦めます。



没後150年ということで、今年はとりわけフィーチャーされている歌川国芳。

太田記念美術館では、前後期2か月にわたって、歌川国芳展を開催しています。

今月開催の前期では、「豪快なる武者と妖怪」 をテーマに、

歌川国芳の武者絵と妖怪画が中心に紹介されています。

ちなみに、来月開催の後期のテーマは、 「遊び心と西洋の風」

つまり、こんな浮世絵や、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-みかけハこハゐがとんだいゝ人だ



こんな浮世絵は、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-荷宝蔵壁のむだ書



次回の後期での展示となります。

今回の前期では、 《讃岐院眷属をして為朝をすくふ図》 や、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-讃岐院眷属をして為朝をすくふ図



《宮本武蔵と巨鯨》 


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-宮本武蔵の鯨退治



《相馬の古内裏》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-相馬の古内裏



・・・のように、ドーーーーーーーンとした浮世絵ばかりが展示されています。

なので、疲れました (笑)

皆様、くどいようですが、体調は万全に。

星星



さてさて、今回の歌川国芳展は、

キャプションが充実していたのが印象的でした。

歌川国芳について、 「なるほど」 と頷くこと、しきり。

特に勉強になったのが、

歌川国芳の出世作 《通俗水滸伝豪傑百八人之一個》 シリーズのヒットにより、

(下の浮世絵は、 《通俗水滸伝豪傑百八人之一人 旱地忽律朱貴》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-通俗水滸伝豪傑百八人之一個 旱地忽律朱貴



江戸庶民に、爆発的に刺青ブームが到来したという事実。

国芳が 《通俗水滸伝豪傑百八人之一個》 シリーズを発表しなければ、

『遠山の金さん』 も、 『仁義なき戦い』 も、味気ない物語になっていたかもしれませんね。



また、3枚並べて大画面の浮世絵を描いたのも、国芳が最初なのだとか。

それまでにも3枚1セットの浮世絵はあったものの、

それぞれが独立しても観賞できるスタイルだったそうです。

しかし、国芳は、ダイナミックな表現をするために、

その常識を打ち破り、3枚で1つの大画面の浮世絵を発表したのです。


《弁慶が勇力戯に三井寺の梵鐘を叡山へ引揚る図》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-弁慶が勇力戯に三井寺の梵鐘を叡山へ引揚る図



確かに、真ん中の一枚だけ観ても、よくわからないです (笑)

あくまで3枚で1つの浮世絵。

当時は、これが斬新なアイディアだったのですね。



最後に。

今回の展示で、一番目が疲れた作品をご紹介。


《国芳芝居草稿 (一部)》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-国芳芝居草稿



こちらは、全5メートルに及ぶ絵巻に、

ビッチリと歌舞伎役者たちのデッサンが描かれたもの。

おそらく、国芳の個人的なデッサン帳のようなものだったのでしょうが。

今回展示されていたどんな浮世絵よりも、圧倒的なパワーを感じました。


「すげぇ…」


と思わず呟いてしまったほど。

個人蔵の展示品とのことなので、これは絶対に観るべし!



おまけに…と言っては語弊がありますが。

歌川国芳の愛弟子・月岡芳年による肉筆画 《国芳像》 も必見。

(画像はありません。あしからず)

こちらは、国芳の13回忌に描かれたものだそうで、

猫好きの師匠のために、国芳の足元に猫を描き添えたというエピソードが微笑ましかったです。

ゆる~い感じで描かれた猫も微笑ましかったです。



前期も疲れながらも、堪能させて頂きましたが、

個人的には、後期のユーモアたっぷりな展示の方が楽しみ。

来月が待ち遠しいです♪





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