白洲正子 神と仏、自然への祈り | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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今年の7月から、工事のため、長期の休館に入ってしまう世田谷美術館。

その休館前最後となる美術展、

“白洲正子 神と仏、自然への祈り” に行ってまいりました。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-白洲正子展



こちらは、昨年2010年で、

生誕100周年を迎えた白洲正子にスポットを当てた美術展です。


最近では、白洲次郎人気により、

すっかり、 “白洲次郎の妻” という印象が強いですが。

白洲正子は、数々の著作を世に送り出している随筆家です。

代表作は、

十一面観音巡礼 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)/白洲 正子
¥1,155
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西国巡礼 (講談社文芸文庫)/白洲 正子
¥1,029
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近江山河抄 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)/白洲 正子
¥987
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・・・などなど。

特に、紀行文の名作を発表しています。



今回の特別展は、そんな白洲正子の随筆に登場する、

非公開の秘仏や神像、宝物など、約120件が一堂に集結!

しかも、白洲正子の随筆の文章とともに楽しめる演出になっています。

まさに目で見る白洲正子の随筆といった感じです。



さて、会場で何よりも驚いたのが、

展示されている作品の半分が、国宝をはじめ、重文、県指定・市指定の文化財であったこと。


「よくこれだけ、いろんな場所から、貴重なものを借りてきたなぁ」


と感心してしまいました。


和歌山・熊野速玉大社の 《家津美御子大神坐像》 があったかと思えば、

(国宝です!)


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-家津美御子大神坐像



奈良の長谷寺の 《銅板法華説相図》 もあり、

(こちらも、国宝です!)


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-銅板法華説相図



そして、京都の平等院の 《雲中供養菩薩像 (北1号) 》 もありました。

(お察しの通り、こちらも国宝です!)


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-雲中供養菩薩像



この美術展を観るだけで、

なんとなく、西国巡礼をしてしまったような気分になれます (笑)



国宝繋がりで、もう一点。

《明恵上人樹上座禅像》 をご紹介。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-明恵上人樹上座禅像



こちらは、白洲正子の…

明恵上人 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ)/白洲 正子
¥987
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に登場する明恵上人が描かれた作品です。

このありがた~いを絵をよく観ていたら、

気になる個所を発見してしまいました!!!

おそらく、心霊写真・・・もとい、心霊絵画かと思われます。

明恵上人の頭上に、人の顔らしきものが。。。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-明恵上人樹上座禅像



よくよく見ると、明恵上人さん本人の顔に似ているような。

もしかしたら、はじめは、あそこに顔を描いてみたものの。

全体のバランスを考えて、その下の方に、明恵上人さんを描いて、

上の顔は、木っぽく描き加えて、誤魔化したのではないでしょうか (笑)



ちなみに、この明恵上人が、

いつも手元に置いて可愛がったとされるのが、こちら↓


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-狗児



“た、、、確かに、可愛いドキドキ


なんてプリチーな犬なのでしょう。

一説には、運慶の作とも言われているのだとか。

金剛力士像だけでなく、こんな可愛い彫刻も作れたのですね♪



今回の数ある展示の中で、

僕がもっとも感動したのは、 《焼損仏像残闕》 です。

(作品画像はありません。あしからず)


こちらは、奈良県の松尾寺の倉庫にあったのを、白洲正子が発見したとされる仏像です。

・・・と言っても、パッと見は仏像に非ず。

というもの、松尾寺が火災の被害に遭った際に、

焼けてしまった千手観音の焼け残った姿なのです。

顔もなければ、足もなし。

千あった手も、一本もありません。

どんな形かと言われれば、クリオネに一番近い気がします (笑)


ただ、クリオネのような姿と化してしまいましたが、

その姿から発せられるオーラは、並々ならぬものがありました。

周りに展示されていた普通の (?) 仏像以上に、ありがたさを感じます。

美術作品というより、人智を超えた存在に出合ったという印象を受けました。


ちなみに、この胴体だけの仏像は、

千手観音トルソーという通称で呼ばれているのだそうです。

これは、必見!



さてさて、素晴らしい作品ばかりが展示されており、

なおかつ、白洲正子の文章という演出も冴えていた、この美術展ですが、

星星

評価としては、2ツ星。

というのも、世田谷美術館の会場では、若干狭い(>_<)

平日に訪れたのですが、かなりの盛況。

あちらこちらで、人がぶつかっていました。。。

これが、土日になると、どうなるのやら??


思い切って、常設展示会場まで、

拡大するくらいの配慮があった方が良かったのでは?

せっかく展示品のどれもが素晴らしかったので、

もっと会場的にも、作品と作品との間隔にしても、余裕をもって観たかったです。



最後に。

2人に1人は、絶句していた衝撃の作品をご紹介。

滋賀県は油日神社所蔵の 《ずずい子》 という文化財です。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ずずい子



「ずずいっ!」 と目が釘付けになります (笑)




下のボタンを、 「ずずいっ!」 と押してくださいませ。

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