古鏡とひなかざり | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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(こちらの記事は、3月10日に書かれたものです)


今回は、現在、根津美術館で開催中の美術展をご紹介。

チラシは、こちらです↓


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-古鏡とひなかざり2



・・・で、裏返すと、こう↓


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-古鏡とひなかざり



ということで、何となく予想は付きましたでしょうが、

『古鏡』 と 『ひなかざり』 の2つのテーマでお送りする両A面な美術展。

“古鏡とひなかざり” です。

4月6日まで。



『古鏡』 と 『ひなかざり』 。

それ自体には、何のつながりもないですが。

今回展示されている 『中国古鏡のコレクション』 と、『雛道具の数々』 は、

ともに平成22年度に、根津美術館に新しく寄贈されたもの。

今回の両A面美術展は、そのお披露目を兼ねたものとなっています。



さてさて、1つの美術展で、2つの企画が楽しめるというのは、

上手くいけば、 「1粒で2度美味しい」 美術展となりますし、

悪くいけば、 「共倒れ」 な美術展となりかねません。。。


中国古鏡と言えば、先日、泉屋博古館分館で観た “中国青銅鏡” が頭をよぎります。

そして、ひなかざりと言えば、三井記念美術館で観た “三井家のおひなさま” が。

僕の中での評価は、それぞれ、星なしと1ツ星と低め。

単純計算で足しても、0+1=1で、1ツ星。

今回の “古鏡とひなかざり” には、

僕的には、正直、あまり期待していません。。。



が!


展示室1で展開されていた 「村上英二氏の中国古鏡コレクション」 が、まさかのストライク!


《パルメット文鏡》 や、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-パルメット文鏡



《狩猟文八稜鏡》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-狩猟文八稜鏡



・・・などなど、80点の古鏡が展示されています。

展示されていた古鏡自体は、

泉屋博古館の美術展とは、そこまで大差が無いとは思うのですが。

今回の根津美術館の美術展では、心にビンビン響いてきました。


なぜ・・・??


おそらく、その答えは、ライティングにあるでのはないかと。

根津美術館の凝ったライティングによって、

青銅製の古鏡が、メタリックな輝きを放っていました。

それが、黒を基調とした展示室内に映えること映えること!

一方、泉屋博古館では、蛍光灯で照らしているオーソドックスな展示でした。

今思い返せば、古鏡自体が持つ輝きが、無かったような気がします。



根津美術館の展示のおかげで、

中国古鏡の魅力に、すっかりハマった僕。

こんなにも、中国古鏡がカッコイイものだったとは!


幾何学的で複雑なデザインの中国古鏡。

ある鏡は、グラディウスのボスを彷彿とさせ、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-グラディウス



また、ある鏡は、青い錆がイイ感じで、電子基盤を彷彿とさせました。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-基盤



まさに男子が好きそうな感じ。

“鏡=女” というイメージでしたが、

こと中国古鏡に関しては、男子にオススメです。
村上英二さんがコレクションしたくなったのも納得です。




続く第2展示室では、 「旧竹田宮家寄贈の雛道具」 が展示中。


《内裏雛》 を筆頭に、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-内裏雛



《菊唐草文蒔絵御菓子箪笥》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-菊唐草文蒔絵御菓子箪笥



など、小さくて精巧な細工のものが多数。


“この精巧さは、小林礫斎のようだなァ”

(小林礫斎については、こちらに→http://ameblo.mom/artony/entry-10733941325.html


と思っていたら、何と小林礫斎の手によるものでした!

・・・と言っても、僕が思い浮かべたのは、4代目の小林礫斎。

このひなかざりの細工を制作したのは、3代目の小林礫斎。

つまり、お父さんの作品です。



どうしても一つ気になったのが、 《御台人形 闘鶏》 について。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-御台人形 闘鶏



この根津美術館の以外でも、何度か御台人形を目にしていますが。

どうして、皆が皆、鶴田真由のような顔をしているのでしょうか (上の画像では右の)

非常に気になります。




根津美術館の両A面美術展。

どちらも面白かったので、1+1で2ツ星。

星星


画像が無くて恐縮ですが、

展示室6に展示されている柴田是真作の 《雛図》 も必見!

センスが、抜群に光っていましたキラキラ




~おまけ~

恒例の根津美術館の庭園だよりをお届けします。

春は、もうそこまで来ています桜


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-庭園

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-庭園   アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-庭園





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