残りの会期が10日を切ったところで、
ようやく国立西洋美術館の “アルブレヒト・デューラー版画・素描展” に行って来れました。
会期の始めから、ずっと行こう行こうとは思っていたのですが。
展示してあるのは、アルブレヒト・デューラーの版画・素描ばかり。
ということは、美術展の最初から最後まで、モノクロの世界、、、
「絶対に飽きちゃう (笑) !」
そう思い至ってしまい、何となく行くのを先延ばしにしていました。
ところが、ここ数日。
『天使と悪魔』 、 『ダ・ヴィンチ・コード』 に続く、
ロバート・ラングドンシリーズの最新刊 『ロスト・シンボル』 を読んでいたところ、
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その中で、デューラーのあの版画作品が、チラッと登場したのです。
―――ここから先は、ちょっとだけ 『ロスト・シンボル』 のネタバレになりますので、ご注意ください。
(文字の色を変えてあります)
その版画作品とは、こちらの 《メレンコリアⅠ》
この絵の右上に描かれている4×4マスの魔法陣。
実は、これはデューラー考案のものだそうで。
小説では、この魔法陣の完成度の高さについて、言及されていました。
こんな魔法陣を完成させたデューラーは、間違いなく天才です。
ということで、この魔法陣を直に観るべく、
国立西洋美術館へと足を運んだのでありました。
―――ネタバレタイム終了。
さて、会場に入っての率直な感想は、
「モノクロばかりで、地味だな…」
でした。案の定 (笑)
しかし、その第一印象の地味さに耐えて、
1点1点とじーっくり向き合うと、次第にデューラーの版画世界にハマっていきました。
さらに、意外と面白い (笑える?) 作品もあって、
飽きちゃうなんてことは全然無く、最後まで楽しめました。
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ただ、じーっくり向き合うと、確実に目は疲れます (笑)
特に、目の疲れの原因になったのは、
今回の目玉作品 《マクシミリアンI世の凱旋門》 。
縦3.4m、横2.9メートルという超巨大な版画作品です。
(木版画49枚を張り合わせて構成されています)
上の画像では全く伝わりませんが。
画面全体にビッシリと、マクシミリアンI世を称えるエトセトラが書き込まれています。
この情報過多ぶりは、尋常じゃありません。
観ていて、こんなにも頭がパンクしそうになった作品は初めてです (笑)
さてさて、ここよりは、
印象に残った作品を、紹介していきましょう。
まずは、 《犀》

描かれているのは、犀・・・ですが、どこか変。
よく見ると、首元に、もう一本、角が生えています。
なぜ (・・?)
実は、デューラーは、犀を描いたものの、
実物の犀は、全く見たことはなかったそうで。
とある本に、 「犀は2本の角を持つ」 と書かれていたので、
想像力をフル活用した結果、首元に、もう1本の角を描いてしまったのだそうです。
(↑よりによって、どうしてそこにしたのか!)
と、このデューラーの描いた犀。
この絵が、世の広く浸透してしまったため、
18世紀まで、犀は首元にも角があるものと、一般的に信じられてしまったのだとか (笑)
続いて、先ほど登場したマクシミリアン1世の肖像画。
この絵の気になるポイントは、アホ毛。
とても偉大な皇帝とは思えません (笑)
《 「聖母伝」より 受胎告知》 は、
受胎を告げる精霊が、何ともチャラそうな感じでした (笑) !
「YOU 産んじゃいなよ」 とか言ってそうです。
最後に。
今回の美術展のキャプションで、一つ気になったことが。
例えば、 《不釣り合いなカップル》 という作品の場合。
女性の左手の所作が、性的なことを象徴しているだとか何だとかの記述。
う~ん。そうは思えなくもないですが。
気にしすぎなような気もします。
続いて、 《馬に乗る女性と傭兵》 という作品のキャプションでは、
女性の帽子と傭兵の槍とが、性的な関係を象徴しているとの記述。
いやいやいや、気にし過ぎでしょう !
おそらく、このキャプションを担当した学芸員さんは、
何でも性的なものに見えてきてしまっているのでしょう。
これでは、ちょっとした変態です (笑)
で、その極め付きが、 《浴場 (男湯) 》 という作品に関して。
一番左の男性の股間に注目です。
蛇口が、男性のセックスシンボルを意識しているのだとか。
確かに、そう言われたら、位置的にそれにしか見えませんが (笑)
とんだちょいエロキャプションです。







