室町三井家の名品 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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三井記念美術館で開催中の “室町三井家の名品 卯花墻と箱根松の茶屋” に行ってきました。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-室町三井家の名品



“室町三井家・・・?

あっ、美術館の目の前に、コレド室町がオープンしたから、それに関係するのかも?!”


…という僕の読みは、全然大外れでした (笑)



室町三井家。

それは、三井11家 (←そんなにあるんですね!) のうちの本家筋にあたる一家で、

三井家の創業者三井高利の四男高伴 (たかとも) が、その初代なのだそうです。

明治より、京都の室町に住んでいたから、室町三井家と呼ばれるようになったのだとか。

確かに、我が大山家も青砥に住んでいた親戚を、

“青砥のおばさん” と呼んでいたから、その感覚に近いのでしょう。



さてさて、そんな室町の三井さんが蒐集していた茶道具の名品の数々は、

平成4年に、三井記念美術館に寄贈され、今では三井記念美術館の大事なコレクションに。

今回の美術展は、その900点に及ぶ寄贈品の中から、

選りすぐられた85点が、まとめて紹介されています。

室町三井家さん、ありがとう。



展示されていた作品は、どれもこれも、

風格と気品があって、さすが三井家と唸らされる逸品ばかり。

その中でも、何と言っても見逃せないのが、

こちらの 《国宝 志野茶碗 銘卯花墻》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-卯花墻



日本で焼かれた茶碗で、国宝に指定されている2碗のうちの1碗。

めちゃめちゃ貴重です。


と言われても、茶道具に対する感度が低い僕は、相変わらずの反応。


「ふ~~~~ん」


国宝と言われても、パッと見では、何もピンと来ませんでした。

いや、むしろ表面がゴツゴツしていて、

ブラックマヨネーズの吉田の肌を連想してしまいました。

こんな肌なら、プロアクティブをオススメします。


しかし、ピンと来ないながらも、離れがたい何かを感じていました。

5分くらいは、くるくる周りを観賞していたでしょうか。

ついに、漠然と感じていた魅力の正体に気付いたのです!


「あ、唇をつけたくなる茶碗だ!」


この茶碗でお茶を飲むところを想像した時、その口触りが何とも心地良さげなのです。

茶碗の口を観れば観るほど、魅惑的。

この口のでっぷりとした厚みは、アンジェリーナ・ジョリーの唇を彷彿とさせます。


2011年。

僕は、新たなお茶碗観賞法を発見しました。


「茶碗の口を、女性に例えてみる」


お茶碗の前で、こんな妄想をしてたら、単なる変態ですけども (笑)




と、その変態観賞法 (←自分で言うなよw) で観るならば、

以前、 “紅心 小堀宗慶展” でも出会った 《青磁茶碗 銘 馬蝗絆》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-青磁茶碗 銘 馬蝗絆



この茶碗の口は、クールビューティーな北川景子と言ったところでしょうか (笑)

ちなみに、この茶碗は、東京国立博物館蔵。

室町三井家から寄贈されたものだったことから、

1月29日までの期間限定で、特別出展されています。

行かれる方は、是非、この期間に!


僕としては、この2つの魅惑的な茶碗が観れただけでも、2ツ星。

星星

新年に相応しい趣きのある美術展です。



他にも、伝紀貫之の 《高野切》 や、

《螺鈿楼閣人物文重香箱》 などなど、紹介したい逸品はありますが。

最後に一点だけ。

尾形乾山の 《銹絵染付笹図蓋物》 です。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-銹絵染付笹図蓋物



一瞬、抽象画かとも思いましたが、よく見れば、笹。

地味ながらも、抜群にセンスが光っていた逸品です。

観れば観るほど、味が出てくる蓋物です。


そういうふたものに、わたしはなりたい。





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