藤森照信展 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

先日行った建築ツアー 【千駄ヶ谷編】 の途中で立ち寄ったGAギャラリー。

(建築ツアーの詳細は、また後日発表します)



アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ギャラリー



こちらは、日本の建築雑誌の二大巨頭の一つ 『GA JAPAN』 の出版元が運営するギャラリー。

建築関連の書籍が、充実しています。

そして、ギャラリーというだけあって、建築関連の展示も開催されています。


僕がツアーで訪れた際に開催されていたのは、 “藤森照信展”

11月7日まで。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-藤森照信展



このポスターに使われている鬼太郎の家みたいなものは、

CGでも何でもなく、長野県茅野市に実際に建てられている茶室。

遠くからでも、この異様な建物が見えることから、 《高過庵》 と名付けられています。

何とも茶目っ気たっぷりなネーミング。

ちなみに、この 《高過庵》 は、

アメリカの 『タイム』 誌の “世界の危険な建造物トップ10” に見事 (?) ランクインしている建築。

日本が世界に誇る危険な建造物なのです (笑)


さて、こんなへんてこりんな建築を作ったのは、

建築史家であり、建築家でもある藤森照信さん。

自然素材を独自のセンスで活かす藤森建築は、

“野蛮ギャルド” と呼ばれ、他の建築家とは一味違う魅力を放っています。



ちなみに、こちらがデビュー作の 《神長官守矢史料館》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-神長官守矢史料館



この時、藤森さんは、45歳。

建築家としては遅咲きのデビューだったのですね。



さてさて、今回の展示では、そんな藤森建築の数々が、

パネルやスケッチ、木彫りの模型を通じて紹介されています。


どれも観てみたくなる建築ばかりでしたが、

近場で行きやすそうだったのは、藤森さん本人の自宅と、赤瀬川源平さんの家。

どちらも個人宅ながら、やはりぶっ飛んでいます。


藤森さんの家は、壁にタンポポが咲き乱れている、

その名も 《タンポポハウス》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-タンポポハウス



タンポポは可愛いから、まだ我慢できますが、

赤瀬川さんの家にいたっては、屋根にニラがビッシリ!

その名も、ズバリ 《ニラハウス》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ニラハウス



一体、何把あるんでしょう??

かなりギョーザとニラレバが作れます。



そして、藤森建築の最新作も、もちろん展示されています。

それは、文字通り、ぶっとんだ建築です↓


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-空飛ぶ泥舟



これもCGではありません。

実際に、宙に浮いているのです。

この世界初 “空飛ぶ茶室” の名前は、 《空飛ぶ泥舟》

反重力装置で浮いている…なんてことは、まさかなく、

両脇にある柱からワイヤーで吊ることで、浮かんでいます。


実は、今年の夏、このぶっ飛んだ建築が見たくて、

本気で茅野市美術館の “藤森照信展 諏訪の記憶とフジモリ建築” と行こうか思案したほど。


GAギャラリーの展示では、実物は無かったものの、

この 《空飛ぶ泥舟》 が浮かぶまでのドキュメンタリー映像が紹介されていました。


藤森さんが乗った 《空飛ぶ泥舟》 を、

たくさんのボランティアさんが力を合わせて持ち上げていました。

《空飛ぶ泥舟》 が宙に浮いていく時の藤森さんの嬉しそうな顔といったら…。

ほとんどドヤ顔でした (笑)

自分の建築が、好きで好きでたまらないというのが、伝わってきました。


そして、 《空飛ぶ泥舟》 が、完全に浮かび上がった時、

自分の設計した茶室が空を飛んで誇らしげな藤森さんは・・・

カールじいさんの空飛ぶ家 [DVD]/ディズニー
¥3,360
Amazon.co.jp

完全にカールじいさんみたいな顔をしていました (笑)




建築に興味がある僕としては、

パネルや写真、ドキュメンタリー映像でも、それなりに楽しめたのですが。

いわゆるオーソドックスな建築展という感じで、

建築に興味がないという方には、楽しみ方が全く分からない展示であったような気がします。

それで、500円は、ちょっと手痛い出費かも。。。

そういう意味では、広くオススメは出来ません。

ほし (星なし) でしょうか。





ランキングにご協力のほどをよろしくお願いします。
Blogランキングへ にほんブログ村 美術ブログへ