「なぜ、あなたはエベレストを目指すのか」
そう問われて、とある登山家は、こう答えた。
「そこに山があるからだ」
と。
先日、僕は、御岳山に登ることになりました。
人生初登山である。
「なぜ、あなたは御岳山を目指すのか」
そう問われたなら、僕は、こう答えます。
「そこに “しがらみ” があるからだ!」
と。
ことの発端は、5月に遡ります。
このblogでも紹介した、
「第1回 “アーートイベント” プレゼン大会」 でのこと。
(詳細は、こちら ⇒ http://ameblo.mom/artony/entry-10545030694.html )
上の写真で、僕がけなげにプレゼンしているのは、
いつも建築ツアーをはじめお世話になっているK女史発案の企画。
本人が都合で欠席したために、
代わりに、プレゼンをすることとなりました。
「アート&ネーチャー企画 御岳山とせせらぎの里美術館を堪能しよう!」
と銘打たれた、この企画は、
御岳山をガチで登山し、その後に、せせらぎの里美術館で開催中の “犬塚勉展” を観るというもの。
K女史曰く、
「御岳山の自然を味わうことで五感が研ぎ澄まされ、
自然豊かな犬塚勉の作品をより楽しむことが出来る!
私は、去年、それで泣いた!!」
とのこと。
そんな彼女の熱き思いを、
代理ながら必死にプレゼンするも、健闘むなしく、見事に不採用。
その結果を、K女史に恐る恐る伝えると・・・
「何で、不採用になったのでしょうか?信じられないです!
とに~さんのプレゼンに問題があるはずです!
せめて、とに~さんは行くべきです!!」
K女史は、御機嫌をナナメになされました。
彼女の御機嫌を水平に戻さねば。
そのため、僕はK女史の問いかけに、
首を垂直に振るより他は無かったのです。
あぁ、僕は何と、けなげなことか。
それより月日は流れること、2か月後。
ようやく諸々のスケジュールが合ったため、
アート&ネイチャー企画を、ついに遂行する運びとなりました
ただ、無理無理合わせたスケジュールは、少々僕に厳しく。。。
その当日は、夜勤を終えたその足で、御岳山に向かうしかなかったのです。
人生初登山は、徹夜明けで臨むこととなりました。
“いつもなら、布団に入っている時間なのに…”
と思いながら、青梅線鳩ノ巣駅に到着。
先に到着していたK女史から、企画の流れを説明されました。
まずは、登山前に、自然散策。
吊り橋や滝やダムなどを眺めて楽しもうとのことです。
「わ~、自然スゲえ!!」
月並みな表現ですが、
奥多摩の雄大な自然を見て、僕の眠気は吹っ飛びました。
こうして朝から大自然を堪能することは、
布団に入ってどうでもいい夢を見るより、遥かに意義があるような気がします。
こんな素敵な企画を立ててくれて、ありがとう!
K女史への感謝の気持ちでいっぱいになりました。
きっとK女史は、どうしようもない僕に降りてきた天使なのでしょう♪
その後も、自然をこれでもかと堪能し、
腹ごしらえを済ませ、いよいよ今企画のメインイベント・御岳山登山に。
しかし、いざ登ろうとするその直前、事件は起こりました。
K女史が、急に無言になったのです。
「ん?どうしたの??」
無言のまま、自身のリュックに目をやるK女史。
釣られて、僕もそちらに目をやると、
何と、K女史のリュックの肩ベルトの付け根が破れ、プランプランな状態に。
「え~~!リュックって壊れるかよ、普通!しかも、このタイミングで!!」
あり得ない展開です。
そして、無言のK女史は、
今度は僕のリュックに目をやりました。
「・・・・・・・・・・・。」
言わんとすることが解りました。
解ってしまいました。
「え~と、その壊れたリュックを、僕のリュックに入れろ、と?」
ニッコリと頷くK女史。
「いやいや、僕のリュックも荷物が入ってるし、たぶん入らないって。
ほら見てみて、入らないでしょ・・・えっ、入ったし?!」
何たるジャストサイズ!
示し合わせたわけではないのに、
僕のリュックの空きスペースとK女史のリュックの容積が見事に一致。
もはや何かの陰謀としか思えません。
K女史のリュックin僕のリュックを担いでみた途端、
肩にこれまでかかったことのないG (重力) が…。
「重いっす・・・」
そんな僕とは裏腹に、
図らずも身軽になったことを喜ぶK女史。
前言を全力で撤回。
K女史は、天使なんかじゃないです。
かくして、人生初登山は、波乱の幕開けとなったのである。
しかし、これはまだ序曲。
この企画のラストに待ち受けていた更なる悲劇とは―
全ては、後半で明らかに!


