VOCA展2010 -新しい平面の作家たち- | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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上野の森美術館の毎年春の恒例イベント 「VOCA展」 に行ってまいりました。

今年の “VOCA展2010 -新しい平面の作家たち-” は、17回目の開催。

そんなに長いこと行われているイベントながら、

実際に足を運んだのは、実は、今回が初めて(;^_^A


何よりも、今回、足を運んだことで、

“ヴォカ展” ではなく、 “ヴォーカ展” と読むのだということを、知りました(笑)

過去に何度 “ヴォカ展” と口にしていたことでしょう。

いやはや、恥ずかしすぎるアートテラーです。



さてさて、この “ヴォーカ展” (←もう覚えた)

全国の美術館学芸員、ジャーナリストなどに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、

その作家が平面作品の新作を出品するという方式により、

毎回、国内各地から未知の優れた才能を紹介するという美術展。

ちなみに、VOCAは、 「The Vision of Contemporary Art」 の略だそうです。



今年のVOCA賞受賞作家は、三宅砂織さん。

(M‐1で云うと、チュートリアルやブラックマヨネーズといったM‐1王者のようなもの)

詳しいことは、こちらのインタビュー記事にパスします↓

http://www.art-it.asia/u/admin_interviews/iSer06dFPCNRDy38nlMs/



VOCA奨励賞作家は、坂本夏子さんと中谷ミチコさん。

(M‐1で云うと、笑い飯や麒麟といったM‐1ファイナリストのようなもの)



そして、佳作が、清川あさみさんと齋藤芽生さん。

佳作が揃って、僕の好きな作家さん。

僕が審査員なら、佳作でとどめてなかったです (←?)


清川さんの新作も、齋藤さんの新作も、

どちらも期待を上回る出来栄え。

この2人の新作が観られただけでも、僕は満足です。



・・・というわけで、 「VOCA展」 については以上。

ほとんど何も語っていないような気はしますが。。。


ここからは、今回の真の目的である同時開催企画


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ひいおばあさん


“照屋勇賢 「ひいおばあさんはUSA」 ” の紹介を。


照屋勇賢さんと言えば・・・


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-告知―森


小さな紙袋使った作品 《告知―森》 シリーズで知られる沖縄出身のアーティスト。

現代美術がお好きな方なら、

どこかで一度は照屋さんの作品を目にしているのではないでしょうか?


そんな照屋さん。

実は、個人的に、かなり仲良くさせてもらっておりまして。

この展示に合わせて、ニューヨークから帰って来ているということで、ご一緒させて頂きました。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-照屋さん
(館内での撮影は、特別に許可を頂きました)



2年ぶりの再会を祝って、

新作 《英雄たち4 (具志堅用高) 》 の前で握手です。

ついでに (?)

具志堅さんの前で、ちょっちゅだけファイティングポーズを取ってもらいました。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-具志堅



ご協力ありがとうございます (笑)

ちなみに、この沖縄のスターやヒーローを題材にした 《英雄たち》 というシリーズは、絵ではなく染物。

沖縄伝統の手法の染物なのだそうです。

他には、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-アムロ



安室ちゃんもいました。

照屋さん、そのうち新垣結衣のも作って下さいませ<m(__)m>


今回の展示の目玉は、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-照屋さん



会場いっぱいに広がる 《朱の鳥、紅 (びん) の空》 という作品。

長さは、ちょうど一反なのだそうです。

作品とは関係ないのですが、 “一反” って、かなり長いのですね。

一反もめんって結構な大きさの妖怪です。


・・・それはさておき。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-朱の鳥



染め抜かれているのは、

飛行機やら有刺鉄線やら統治下の切手やら 「沖縄」 を連想させられるもの。

一つのストーリーが、流れのようにあるのだと照屋さんは話してくれました。


さて、この作品の下に目を向けると、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-朱の鳥   アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-朱の鳥



何故だか、いろんな空き箱が。

ネピアやリッツや、ゴールデンカレーの箱など。

これは一体・・・?


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-朱の鳥



アップにしてみると、

何やら切り込みのような細工がなされているのがわかります。

勘のいい方なら、もうお分かりになったかもしれませんが。

実は、この箱に施された細工が染物の型紙になっているのです。

ネピアやリッツの箱を使って、

艶やかな反物が作られているのかと思うとビックリです。


箱を観てから、反物を観るか。

反物を観てから、箱を観るか。


是非、ご覧頂きたいと思います。


ちなみに。

照屋さん曰く、


「いずれ、この反物を着物に仕立てたい」


とのこと。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-セール



型紙の中に、 “SALE” と切り抜かれたものがあったので、

反物にもバッチリ “SALE” の文字が・・・。

完成した着物のどの部分に、その文字が現れるのか。

今から、楽しみでなりません (笑)



最後に。

照屋さんに、こんな会話をしました。


「照屋さんって、ひいおあばあさんがアメリカの方だったんですね。

 てことは、クオーターみたいなものですか?」


「いや、僕のおばあちゃんは、日本人だよ」


「・・・・・えっ、だって、 『USA』 って」


「あぁ、あれは、 『うさ』 って読むんだよ。

 ひいおばあちゃんの名前が 『うさ』 なんだよ」


昭和のギャグ漫画なら、間違いなく、


「ギャフン!」


と返すところでした。



VOCA展は、わりとあっさりな印象でしたが、

照屋さんの展示が濃かったので、ちょうどよい感じ。

星星

2ツ星。





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