クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE=WORKS=PROJECTS | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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美術を、もっともっと身近なものに。もっともっと楽しいものに。もっともっと笑えるものに。

日本で唯一の “デザイン” 専門の美術館・21_21 DESIGN SIGHT。
毎回、色々な切り口で、 “デザイン” をテーマにした企画展を行っております。

・・・が!

今、行われているのは、
“クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE=WORKS=PROJECTS”

あれっ、デザインではなく、現代美術ど真ん中の企画展です。
どうした?21_21 DESIGN SIGHT??


ところで。
皆様は、クリストとジャンヌ=クロードは、ご存知でしょうか?

「キリストとジャン=クロード・ヴァン・ダムなら知ってるけど…」

という方のために、まずは、その説明から。


  クリストとジャンヌ=クロード
アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-クリストとジャンヌ=クロード


「ブルガリア生まれの美術家クリストです。」
「妻のフランス人美術家ジャンヌ=クロードです。」
「2人合わせて、クリスト&ジャンヌ=クロードです」

…とは、さすがにやらないでしょうが、
美術界では珍しい夫婦ユニットのアーティストです。
常に2人で活動するほどのおしどり夫婦。
“美術界の林家ペー・パー子”と誰かが言ったとか言わないとか (←ヤーダw)
これは余談ですが、二人の誕生日は、ともに1935年6月13日 (←カメラキラキラ
夫婦になるべくしてなった感じがします。


そんな彼らの代表作は、こちら↓

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ライヒスターク


この画像だけ見ても、よくわからないですよね。。。
実は、これ。
ベルリンにある旧帝国議会議事堂を…

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-旧帝国議会議事堂


大きな大きな布で、




包み込むように…というか、実際に2週間ほど包み込んでしまったというアートです。
美術史上まず間違いなく一番スケールの大きな作品です。
その全てがケタ違い。
 
 駆け付けた観客:500万人
 かかった材料費等の直接経費:7億円
 プロジェクトに費やした年数:23年
 そして、実現させた2人の熱い思い:priceless


また、彼らはこんなことも…

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-セントラル・パーク


2005年3月。
ニューヨークのセントラルパークに、鮮やかなサフラン色の布の門が7503個も設置されました!
このプロジェクトにかかった年数は、何と26年!!
26年は、相当長い!
何せ、僕と同い年です(笑)
お笑いに目覚めて、吉本入って、辞めて、アートテラーをやるくらいの月日は流れています。


もう一つ、日本での活動も紹介。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-アンブレラ・プロジェクト  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-アンブレラ・プロジェクト


1991年。茨城北部に、1340本の青い傘が出現!
絶対に、当時の茨城の人は、ビックリだっぺ。



さてさて、今回の展示では、
そんな彼らの今までのプロジェクトや、現在進行中のプロジェクトが紹介されています。
さすがに、実物は展示出来ないので、パネルや、
クロード作のドローイング

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ゲート、ニューヨーク市、セントラル・パークの


が展示されています。
ちなみに、これらのドローイングは、プロジェクト実現資金を得るためのモノ。
プロジェクト実現のためには、
援助は一切受けず、全部自分たちで資金を得るというのが、彼らの活動スタイル。
何だか、もう全てがスゴく感じます。
彼らが、世界最高峰の現代アーティストと言われるのも、納得です。


クリストとジャンヌ=クロードのことは前から好きだったので、
ある程度のプロジェクトは知っていましたが、今回の展示で初めて知ったものも。

一つは、こちら↓
アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-梱包された海岸


衝撃の 「梱包」 作品。
その名も 《梱包された海岸》 です。
ここでは、火サスのラストシーンは取れません。


もう一つは実現していないプロジェクト。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-お台場プロジェクト アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-お台場プロジェクト


お台場の本土 (?) と人工島とを、
サフラン色の遊歩道で結びつけようという壮大なプロジェクトです。
「レインボーブリッジ、封鎖出来ません!」 の比じゃないですね。



今回の展示を通じて、一番感動したのは、
どんなくだらないことでも一生懸命やれば実現するし、叶うのだなということ。
ハッキリ言ってしまうと、2人のやっていることって、
突き詰めれば、くだらないことだと思うのです。
でも、それに膨大な年月をかけたり、
膨大な量とスケールで行うから、感動に繋がる気がします。
ヒッチハイクだけで、ユーラシア大陸を横断すれば、感動的になるのと一緒です。


いやぁ、しかし、
今回の美術展ほど、勇気をもらった美術展はありません!

と、言いますのも。
「美術館で笑いを取りたい!」 と、
アートテラーの活動をしている僕ですが、
まだまだ3年目の身分では、自分で納得できるレベルまでは認められていません。
そのことに対して、やはり、多少思い悩むことも(>_<)

が!
彼らの活動を観た今、もっと頑張れば、全然出来る気がしています。
なぜなら、クリストとジャンヌ=クロードは、

$アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-シカゴ現代美術館の梱包


シカゴ現代美術館を梱包しちゃってますから。
これに比べたら、美術館で笑いを取るなんて、簡単簡単 (笑) ♪


勇気をもらった今、勇気を持って、星を付けましょう。
星
1ツ星 (笑)
ドローイングとパネルと映像の展示、しかも、少ない展示で、
観賞料1000円というのは、やっぱり高いかと。
“これからの活動資金に充てられるなら、いいですけど…” という感じです。
会場で、クリストさん本人を見かけたので、
クリストさんに、直接1000円を支払いたかったです。