イタリアの印象派 マッキアイオーリ | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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金曜日は、東京都庭園美術館へ。

今回は、内覧会にお呼び頂けたので、お邪魔して来ました。

招待客リストに、本名でなく、


『とに~』


と書かれていたのが、何とも嬉し恥ずかしでした (笑)



さて、現在開催中の美術展は、 “イタリアの印象派 マッキアイオーリ”

会期は、3月14日まで。


(会場の様子 ※撮影の許可は得ております)

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-会場   アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-会場



“…マッキアイオーリ??”


おそらく普通の方は、そう反応したことでしょう。

日本人の初耳率99%のワードだと思います。


実際、僕も、


“マッキアイオーリさんって、どんな画家だろう?”


と思っていました。


ところが、マッキアイオーリは人名でないことが、後に判明。

マッキアイオーリとは、イタリアで起きた芸術運動の名前だったのです。


美術の本にも、ほとんど登場しないこの運動。

日本はもちろん、

本国イタリアでも、あまりスポットを浴びていなかったそうです。


しかし!


ここ最近、急速にマッキアイオーリブームが到来!

現在、イタリアの各地でマッキアイオーリの美術展が絶賛開催中!

美術館同士で、マッキアイオーリの作品の争奪戦が行われているほどなのだとか。


そんな熾烈な争奪戦をくぐりぬけて、

今回、マッキアイオーリの珠玉の作品が63点も来日したのです。

これは、もうスーザン・ボイルを来日させたことよりも、スゴイことなのです。


ただ、スゴイのではありますが。

今回の出展の目玉作家の名前を列挙してみますと、

ファチョーリ、レーガ、シニョリーニ・・・

“誰一人知りません (泣) !”

一人も名前を知らない画家の美術展って。。。



とりあえず、気を取り直して。

まずは、 “マッキアイオーリ” について簡単に説明を。

19世紀。

イタリアでは、イタリア統一運動なる大きな運動が起こっていました。

ちなみに、その立役者と言われるのが、

今回の展示にも肖像画があったガリバルディ。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ガリバルディ



ジーンズメイトあたりで売っていそうな服を着ていますが、

イタリアでは英雄的な軍事家です。

そのガリバルディが推進した社会運動の熱気に対応するように、

カフェ・ミケランジェロにたむろっていた (?) 若い画家たちが、独自の芸術運動を開始。

それが、マッキアイオーリなのです。


では、マッキアイオーリとはそもそも、どんな運動なのでしょうか?

このマッキアイオーリの 「マッキア」 とは、 シミや斑点の意味。

当時、斑点のような筆致で描くスタイルは、

下絵の段階でしか用いられなかったそうで。

完成段階の作品に、その技法を用いてしまったのが、マッキアイオーリの面々。

そのアバンギャルドさ故、他の画家たちから、


「あいつらはシミのような描き方をするシミのような野郎だ!」


と、揶揄されたのだとか。


しかし、アバンギャルドな面々は、

その揶揄の受け取り方も、アバンギャルド。

“んじゃ、そのまま名乗っちゃおう” ということで、

自ら、マッキアイオーリと名乗ったのだとか。


さらに、マッキアイオーリのもう一つの特徴は、外の世界を描いたこと。

実は、フランス印象派の画家たちよりも先に、

自然における光の描写を追及していたのだそうです。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-会場



こちらは、ジュゼッペ・アッパーティ作の

《フィレンツェのサン・ミニアート・アル・モンテ教会内部》 という作品。

光の表現が強烈で、一目見た瞬間、

「わっ、まぶしい!」 と目をつむってしまいました。

この絵をはじめ、それほど眩い光の表現の絵がたくさんありました。

印象派よりも、さらに明るい感じを受けました。




それでは、気になった作品を3枚ほど絞ってご紹介。


一つ目は、 レーガ 《母親》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-母親



落書き遊びに夢中になるあまり、

母親のドレスの裾を思いっきり踏んづけている坊や (笑)

それを温かい目で見守る母親。

何とも微笑ましい光景ではないですか。



続いて、シニョリーニ 《リオマッジョーレの屋並》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-リオマッジョーレの屋並



イタリアの風景なのに、どこか日本っぽい。

しかも、伊豆とか伊東とか、温泉街っぽい。



それから、バンティ 《内緒の話》


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-内緒の話



女の子3人が、土手に座っておしゃべりしているという絵。

今も昔も、女性はガールズトークが好きなのですね。

グータンヌーボな一枚です。




他にも、気になった作品は、たくさんありましたが、この辺で。

本当に、どの絵も、

無名な画家の作品ながら (今のところ) 、それぞれに良かったです。

マッキアイオーリ。

ブームが来るのも納得でした。

星星星

庭園美術館の雰囲気とも、

絶妙なマッチ具合で、文句なしの三ツ星美術展。

外はまだまだ寒いですが、

東京庭園美術館の館内で、ひと足早い日の光を浴びてみては?





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