‘文化’ 資源としての <炭鉱> 展 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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♪月が~出た出た~ 月が~出た~ ヨイヨイ


…っと。


盆踊りシーズンでも無いのに、

いきなり炭鉱節の歌いだしで始めてみました。

ただ単に節を回してみたかったのではなく、

今回紹介する美術展に、ちゃんと関係があるわけで。ハ~ ヨイヨイ。



行って来たのは、今年4度目となる目黒区美術館。

前回の美術展 ( “響きあい、連鎖するイメージの詩情―70年代の版画集を中心に” ) の記事にも書きましたが、


目黒区美術館の美術展は、とにかくマニアック!


そのマニアックぶりは、他の追随を許しません。

『普通に考えて、普通に人が行かないような美術展を、普通に開催する。』

それが目黒区美術館なのです。


余談ですが、目黒区美術館を擬人化した場合、

(昨日のmixiニュースで、腐女子が様々なものを擬人化して萌えているとあったので…)

目黒区美術館は、無駄にキューティクルが綺麗で、テクノカットで、変なフレームのメガネ男子。

イラスト化して下さる腐女子の方をお待ちしています (笑)



さてさて、そんなマニアック目黒区美術館が、

この芸術の秋に送る美術展が…


“ ‘文化’ 資源としての <炭鉱> 展”



な、な、なんと 『炭鉱』 をテーマにした美術展!


炭鉱を巡る美術作品や様々な視覚資料などを展示して、

炭鉱文化を俯瞰し、あわせて炭鉱地域の活性化や再生化について共に考える。” (概要より)


芸術の秋に、あえて炭鉱をフィーチャーするとは。

もはやスゴイの一言です!



スゴイとは思っても、

全くもって、食指が動かなかったのが本当のところ (笑)

大体、 『炭鉱』 の美術展に、何を期待すればいいというのでしょうか。

期待値0ながら、美術展会場へと足を運びました。


まずは、 「part.1 - <ヤマ>の美術・写真・グラフィック」 から。


と、勘のいい読者の方なら、お気づきでしょうが、

part.1があるということは、part.2もあります。

驚くなかれ、part.3もあります!

しかも、part.3の会場は、東中野にある民間の映画館・ポレポレ東中野。

行きませんよ…東中野までは…


閑話休題。


「part.1 - <ヤマ>の美術・写真・グラフィック」 では、

油彩、日本画、水彩、版画、彫 刻、素描、写真、ポスターなど、

約60作家による400余点の出品により炭鉱と戦後視覚芸術の展開をたどります。


正直、400余点という、その膨大な展示数に驚きました。

そんなに炭鉱をテーマにした作品があったのですね。。。


とは言え、そのほとんどの作家が知らない人ばかり。


例えば、

《女鉱夫》 の千田梅二や、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-女鉱夫



《千屯ビン》 を描いた倉持吉之助やら、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-千屯ビン



《習作 人民裁判事件記録画》 を描いた三菱美唄美術サークルやら、


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-習作 人民裁判事件記録画



“誰それ?” のオンパレード。

最後のにいたっては、人ではなく美術サークルですからね。



“誰それ?” ながら、まるまるワンフロアに、

その作品を所狭しと飾られていたのが、こちらの山本作兵衛さん。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-低層 先山後山



この 《低層 先山後山》 のように、炭鉱でのリアルな生活を、

決して上手い描写とは言えないタッチの絵と文章で、克明に記録した作品。


“山本作兵衛の作品を見れば、炭鉱ライフがわかる!”


と言っても過言ではありません。


そんな無名の作家の作品が多い中で、

ひと際オーラを放っている写真がありました。


アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-筑豊のこどもたち



一目見た瞬間に、

“この写真はアートだ!” と思いました。

キャプションをよく見ると、土門拳の名前。

あぁ、なるほど。納得です。

ちなみに、 《筑豊のこどもたち》 という写真集の中の一枚です。



まぁ、しかし、土門拳の写真をスゴいと感じただけに、

相対的に、後の作家の作品が、そうでもなく見えてしまい…。




とりあえず、気を取り直して、

「Part.2 - 川俣正コールマイン・プロジェクト~筑豊、空知ルールでの展開」 に。


こちらは、川俣正が1996~2006年の10年間取組続けた 「Coalmine田川」 のプロジェクトを総括し、

空知と ドイツのルール地方での新プロジェクトを展望する、新作インスタレーション。

まぁ、よくわからないですが、有名現代作家の展示です。

しかも、普段は、目黒区民ギャラリーとして開放されている場所全部を使っての展示。

目黒区美術館が、この美術展にいかに力を入れているかがわかります。

(力の入れるところが間違っているような…)


期待に期待を重ね、会場に入ってみました!



「・・・・・・・・・・は?」



アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-景



こんな景色が広がっているだけでした。

特に何の説明もなく。

とりあえず、このインスタレーションのタイトルは、 《景》 だそうです。




というわけで、正直言って、

最初から最後まで楽しみどころがわからなかった美術展でした。

おそらく、この炭鉱の美術展は、

炭だけに、目黒区美術館の黒歴史になることでしょう。

ほし(星なし)


というか、実際、目黒区美術館の人も、

“やっちまったなぁ~” と感じているのではないでしょうか。

美術館のHPで完全に迷走しています (笑)


“ 「文化資源としての炭鉱」展開催記念

 全国各地の「黒スイーツ」をご紹介!” のコーナー

http://www.mmat.jp/mmat/tblog/


かつて、美術館HPに、

このようにスイーツ情報が、載せられたことがあったでしょうか (笑)

でも、僕的には、この取り組みは嫌いじゃないです。


というか、さらに迷走しているのが、こちら↓

http://www.mmat.jp/event/tanko/images1.html


このページを見れば、

ほぼ美術展を観賞した気になれてしまうではないですか… (苦笑)

目黒区美術館的には、

もうどうでもヨイヨイな、感じなのでしょうかね。




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