昨日は、秋晴れで天気が良かったので、
サイクリングがてら龍子記念館へ。
ここは、記念すべき観シュランガイド2009の第一回 で訪れた、
近代日本画の巨匠・川端龍子の作品が展示されている美術館です。
で、現在、この龍子記念館で開催中なのが、
“龍子と建築~描いたものと建てたもの” という美術展。
「日本画家なのに、建築?どういうこと??」
そう思われた方も、多いことでしょう。
ところが。
近代日本画の巨匠・川端龍子 (←大事なことなので2回言いました) は、
「もし画家ではなかったら建築家になっていた」 と豪語するほどの建築好き。
その腕前は素人レベルを超えて、
そんじょそこらの建築家には負けないほど。
というか、実際、最初に写真で紹介した龍子記念館そのものが、川端龍子の作。
建築家が設計したものではないのです。はい。
よく見れば、この美術館は、
川端龍子ならではの設計になっています。
正面から見てもわかりませんんが、
上から見ると、実はこんな形になっています↓
妙にカクカクしたへんてこな建物。
これ、タツノオトシゴをイメージしているんです。
“川端龍子 → 龍 → タツノオトシゴ”
というわけです。
と、そういうわけで、だいぶ前置きが長くなりましたが、
これで川端龍子と建築の関係が、おわかり頂けたことかと思います。
で、今回の展示は、もちろん龍子記念館そのものも見どころの一つですが、
龍子記念館内の展示室では、 『建築』 を題材にした龍子作品が18点ほど紹介されています。
会場に入って、まず最初に目に飛び込んでくるのは、
こちらの大迫力の 《龍子垣》
垣根です。
…あれっ、建築ではないですよね?
あー、でも、建築物の周りにあるという意味では、
建築と関係あると言えなくはないです (←苦しい弁明) 。
き…気を取り直して、今回のポスターに使われている一枚を。
《海洋を制するもの》
これは、造船所で働く男性たちの姿を描いた作品。
造船です…。建築ではないですよね??
まぁ、でも船を造るのも、家を造るのも、似てるっちゃあ似てるわけで。
広い意味で建築と言えるわけです (←言い切ったもの勝ち)
あ、今度こそ、建築の作品を。
《清水寺》
ほら、建築です。建築。
誰が見ても、建築です。
えっ、何か全体的に歪んでる気がする?
そこは、もう目をつむって下さい。
建築そのものを写し取ろうとしたんでなくて、
きっと精神性のようなものを写し取りたかった作品なのだと思います。
…じゃあ、建築がテーマではないですね (←自滅)
まぁ、そういうわけで、
今回の展示は、絵に関しては、正直、 「建築」 をそこまで感じず、
何だか無理無理このテーマから、展示作品を絞り出した感が否めませんでした。
が、今回のメインは、ここではありません。
それは、龍子記念館の目の前にある龍子公園。
ここに行かねば、全てを見たとは言えないのです。
1日3回 (11:00・13:00・15:00) 、
記念館の職員さんが案内してくれる、この龍子公園。
実は、元々、川端龍子の自宅とその庭園だった場所。
もちろん、上の写真に写っている川端龍子宅も、龍子の設計。
写真撮影は禁止だったので、こちらのブログでは紹介できませんが、
いたるところに、こだわりがある素敵な邸宅でした。
是非、一度行って頂きたいと思います。
このブログを読んではないでしょうが、
渡辺篤史さんにも、是非、一度探訪して頂きたく思います。
ちなみに…
家へと続くこの小道。
写真ではわかりづらいですが、
石が龍の鱗をイメージして敷き詰められているのです。
というわけで、今回の展示の絵に関しては、まぁまぁですが (笑) 、
龍子公園にて、建築家としての川端龍子に魅了されることでしょう。
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川端龍子を、建築という観点から紹介できるのは、
おそらく、ここの美術館だけ。
なかなか実験的な展示だったと思います。
