今回読んだ一冊はこちら。
■「横山大観」殺人事件
作者:内田康夫
出版社:中央公論新社
2004年/299ページ
銀座に進出して七年、飛ぶ鳥を落とす勢いの画廊『銀晶堂』に並ぶ二枚の絵―横山大観とユトリロは贋作ではないのか。
そして軽井沢で殺害された男・五味こそがその作者ではないのか。
画家を志す茂木は真相を探るうちに、警視庁の岡部警部に会う。
岡部は、五味は迷宮入りした十二年前の殺人事件の容疑者だったという…。
著者自身「大好きな作品の一つ」という傑作推理。 (「BOOK」データベースより)
「何ともインパクトのあるタイトルです。
まさにこの企画のために書かれたような小説…と言っても過言ではありません。
しかし、まぁ、読んだ率直な感想は…
ほとんど横山大観、関係ないじゃん!
うすうす予想はしてはいましたけども、
横山大観が殺されるお話ではありませんでした。
まぁ、時代設定が現代とわかった時点でこの可能性は消えてましたけども。
ということは、横山大観の名画が絡む殺人事件なんだ!
…かと思えば、
どうやら、そのパターンでもなかったです。
大観の絵は登場するには登場するのですが、
その絵がダイイングメッセージになっているわけでも、
何かのトリックに使われるわけでも、
はたまた、暗号として使われているわけでもなし。
たぶんこの小説は、
大観が東郷青児とか岡本太郎に置き換わっていても、成立しちゃいます。
それくらい、この小説における大観の役目ってのは、小さいです。
大観は、ダイナミックな作風の画家なのになぁ。。。
ただ単に、内田康夫が横山大観の話を、ちょちょっとしたかったのでしょう。
その時のマイブームだったのかなんなのか。
それで、勝手に殺人事件の名前に冠されてしまった横山大観が、不憫でならない一冊です。。。
肝心の小説自体は、いわゆる2時間ドラマです。
内田康夫ですからね。
全体的に可もなく不可もなく。




(星2.5つ)」
~小説に登場する名画~
《無我》

