ではでは、ここからは、具体的に加山又造の美術の魅力を、
【smart】 の魅力と対比させながら、ご紹介いたしましょう。
【smart】 の魅力 その1 モテるファッション
加山又造に関する美術本を読むと、必ず登場する言葉があります。
それは、 “様式化” 。
加山又造の芸術においては、この “様式化” なるものが重要なテーマとなっているのだそうです。
・・・・・と、言われたところで。
「その “様式化” ってのは何よ??」
となるのが、普通の反応です。
美術の本には、こうありました。
「様式化とは、複雑でいろいろな見え方がする対象を、単純化したり、
あるいは誇張したりして本質的な要素を抽出し、美的に昇華しつつ決定的な形態に凝縮することである」
・・・・・。
説明を読んでも、わかるようなわからないような。。。
いや、やっぱりわからないです。さっぱりわからないです。
わからないので、波の絵を例に説明してみましょう。
まずは、波を “様式化” せずに描いた場合。
例えば、北斎はこのように波を描きました。

また例えば、クールベはこのように波を描きました。

グワッとした波だとか、バシャーンとした波だとか、
どちらの波も、パッと見ただけで、波の状態がわかります。
一方、波を “様式化” をして描いた場合。
加山又造が描いた波を描くとこうなります。

え~と、そもそも波??
あ、いや、言われれば、波かも。
加山又造が描いた波は、どんな状態の波なのかがわかりません。
荒れ狂っているようにも見えますし、穏やかなようにも見えます。
もしかしたら、さざ波なのかもしれません。
普通に考えれば、荒れ狂っている波と、穏やかな波を同じように表現できるわけがありません。
しかし、これこそが、 “様式化” のなせるマジック。
何千何万パターンも考えうる波の姿を、
シンプルにしたり、デフォルメすることによって、決定的な1つのパターンを作ること。
それが、波を “様式化” するということなのです。
加山又造は、画家人生において、この “様式化” というものに挑み続けました。
“様式化” は 《千羽鶴》 という作品にも見られます。

これも一羽一羽は、もちろん個体差がある鶴を “様式化” したもの。
どの鶴も、“様式化” された同じ姿で描かれているのです。
さらに、この “様式化” 。
徹底していけば、波や鶴といった眼に見えるものだけでなく、
精神や自然のイメージなど眼に見えないものを、視覚化することも可能なのだとか!
それは、スゴい!!
彼の代表作である 《雪》 、 《月》 、 《花》 。

《雪》 は、もちろん冬のイメージ。
《月》 は、秋のイメージでしょう。
《花》 は、春だけでなく、桜の隣にある火柱は、夏をイメージしているようです。
おっ!
ということは・・・
そう、この作品は日本の四季を、“様式化” したものだったのです。
これで、 “様式化” については、大体マスター出来たのではないでしょうか。
と、実は、この “様式化” 。
このように説明を長々とせずとも、【smart】 を読めば、一発で理解できたのです。
何故なら、【smart】 は、
モテるファッションの “様式化” を、毎号毎号行っているのですから。
何千何万パターンとあるファッションのコーディネートから導き出された、
「これは誰が着てもモテる!」 という決定的なパターンが毎号紙面上で紹介されています。
例えば、今月号の 【smart】 に載っていた “様式化” 。
その一例を挙げると、こうなります。
「定番キャップには思いきって ディアドロップサングラス」
「スーツスタイルにスポーツウオッチでカジュアル」
「さわやかに見せたいなら、トートバッグを導入しよう!」
・・・・・まぁ、この “様式化” が、正しいのかどうかは置いときましょう。
(3)
へ続く→