特別支援教育にかかわる仕事は
学校や医療機関だけではありません。
20代の私は、
幼児教材の編集部で働いていました。
マスで何十万人というお客様を対象にしていると、子どもの命に関わることはあります。
数としては少ないですが。
子どもが長期入院中に遊べるようにと
教材を受講してくれる方もいます。
お子さんを亡くしたおうちのかたから、
丁寧なお手紙をいただくこともあります。
闘病中のささやかな楽しみを制作できたことに
感謝されるのですが
小さな体で、大きな病気と戦っていること自体が
とても辛いです。
虐待に関する記事を書いたことがあります。
生きるためには、侵襲の大きな手術を
複数回受けなければならない子どもがいます。
一方で、健康に生まれたのに、
親からの暴力でひどい怪我をさせられた話を
子どもから聞くと、やるせない気持ちになります。
難病と闘う子どもが持つ夢の実現を手伝う団体です。
そちらから編集部宛に
夢への協力依頼が寄せられたことがあります。
その夢を持つのは、
余命わずかと宣告されたお子さん。
子どもとの最期の時間は、病院ではなく、
大好きなディズニーホテルに泊まり
部屋中を大好きなキャラクターでいっぱいにして、家族で幸せに過ごしたい。
段ボールいっぱいに教材を詰め込み、
編集部の皆で寄せ書きをしました。
私は、亡くなった子どもに会ったことはありませんが、
編集者としてかかわることができた、その子の名前は覚えています。
それから何年も経ち、学校に勤務し、
同じ名前の子どもに出会うことがあります。
きれいな名前。
同じ名前だな〜と心の中で思い出します。
この話は誰にもしたことがありませんが、
忘れないですね。
特別支援教育に関わると、
大きな既往歴のあるお子さんにも出会います。
命にかかわる病気と戦っている子どもたちに
教えてもらうこともたくさんあると感じています。
どんな子どもにも幸せになる権利がある。
私はそういう願いを持って、教材を制作していました。
今は学校の先生をしていますが、
子どもの未来を願う根っこは同じです。































