こんにちは、アリゾナおばさんです。
 


大迫傑選手がゴールテープを切りながら何と叫んでいたのか気になっていた方も多いと思いますが、そんな皆さんに朗報です。

 

突き止めました!

 

「こんちきしょう !」だそうです😁


晴れ  晴れ  晴れ  晴れ  晴れ  


フェニックスマラソンのレポ、後半です。

前半のレポは→こちら



ハーフ地点を通過し、心も体も軽いまま。

ちょっと前まで気になっていた左足のマメも小康状態。

気にならない。

誰のあとを追うわけでもなく、ひとり淡々と自分のペースで進む。

次第に、前から落ちてくる人を拾う頻度が高くなる。

抜かれることはほとんどない。



気分良く走っていたら、22キロ地点あたりで突如、腸が「おーい。ちょっと、ちょっとー。」と声を上げ始める😳

無視して走り続ける。

でもその声はどんどん大きくなる。



うーん、今日は1分1秒を争う勝負レース。

トイレに寄ってるヒマはない。


やっぱり悪いけど今日は無視。

知らん顔して走り続けていたら、

 

 

今にでも爆弾を落とすような素振りを見せてくる😰😱



ハイハイ、寄ります、寄ります!

トイレはどこだ?

 

 

キョロキョロしてたら、すぐそばを走る男子ランナーから声をかけられる。


「あれ、もしかしてオバサン?」



見ると、1ヶ月半前に参加したグループ・ランで一緒だった青年、ジェフ。

あの日彼はフェニックスでは3:05切りが目標だと言っていた。「わたしも同じ。がんばろうね」と言葉を交わしたことを覚えてる。


「調子は?」と聞くと「悪くない」とのこと。

ということは、彼と並んで走っているわたしも3:05切りに向けて「悪くない」ペースで進んでるってことだ。…と信じたい。


トイレが見つかる。

ジェフに先に行ってもらい、ドタバタと用を済ませる。
 

 

 

寄って良かった。

憂いがなくなり、走りに集中できるようになった。


ロスした分、上げてくぞ〜!

と、飛ばす。

あ、イケナイ、イケナイ、まだ25キロ過ぎ。

30キロまでは寝ながら走るんだった。




26キロ地点の角。

ここも応援ポイント。沿道にはたくさんの人。


そこに近付くと、またまた聞こえてくる

「GO〜!マンディ〜!!!行け〜!、マンディ〜!」

の大声援。

 


見るとマンディ、10mぐらい前方を走ってる。

トイレ休憩中に抜かれたみたい。



26〜32キロは直線が続く退屈な区間。

 

初めてこの大会を走った3年前は、大腿四頭筋が痛くて座り込んでしまった。

 

昨年は、ふくらはぎとハムの痛みが増し、失速し始め、弱気になってた。

 

 

でも今年は違う。

 

足がちょっとだるくなってきただけで、まだまだ余裕がある。きっとプランに近いペースで走れていると思う。

 


トイレ休憩中に抜かれてしまった人たちをポツリポツリと拾い続ける。


ジェフもマンディも拾う。

 

 


よしよし、いいぞ、おばさん。このまま行くんだ。

30キロ以降も上げようと思えば上げられそう。


10ヶ月前にこの世を去った母にも「背中を押してね!」と応援を頼む。




と、思っていたら、それは突然やって来た。

28.5キロ地点。

右脇腹の痛み。

普段のランニングでもよく起こる、口から飲み込んでしまった空気が胃の下部に溜まって痛くなるやつ。

普段使っている対処方法は「げっぷ」。

走るのをやめてしばらく歩くと、口から空気が「げほー」と出て痛みは治まる。

でも今日は勝負レース。

できれば歩きたくない。


しかし、ペースを落とさないと空気が抜けず、痛みも治まらない。


仕方なく若干ペースを緩めてみるも、空気がなかなか抜けない。

 

 

そこで歩きに変える。

 

 

 
それでも抜けない。


立ち止まって体をねじってみたりする。

そんなことを2キロ以上続け、タイムをどんどんロスする😭。


ジェフにも抜かれ、マンディにも抜かれる。



31キロ地点手前でようやく「げほー」と空気が出て行き、痛みが消える。

よし!また普通に走れる☺️


気を取り直して走り始めると、沿道を逆走しているトラック練習会の仲間のジョンを発見。
 

声をかけると、駆け寄ってきて、一緒に走ってくれた。

 

誰かと一緒に走るとあっという間ですね。

 

約1キロを並走してもらい、32キロ地点でまたひとりに。

 

 

 

よし、残り10キロ。

 
勝負はここから。
 


ペースを上げてみる。
 
だいじょうぶ。キツくない。
 
飛ぶ鳥を落とす勢いの快走。(当社比)
 
 

これ、本当にネガティブ・スプリットで行けちゃうんじゃないの?

あとでスプリット表を見るのが楽しみだな〜!


なんて思いながらワクワク️・ニコニコ☺走っていた34キロ過ぎ。


胃の空気を抜くために歩いていた時に抜かれたジェフとマンディの後ろ姿が見えてきた。



ふたりは2〜3メートルの間隔を置いて左右に並び、同じペースで走ってる。



マンディが左。
 
ジェフが右。





ふたりの間に入る。
 
まずは左を向き、親指を立てて
 
「グッジョブ!グッド!
 

 

そして

「行けるよ、ジェフグッド!!」

と言いながら、体をほんの少し右に向けたその瞬間。

右足の爪先(5本の指全て)が、内側に丸まるようにして固まる。

 
つまり、攣る。

 
 
丸まった5本指を広げようと、爪先を地面にベッタリと押し付けるようにして走ってみる。

ところが、爪先は平らになるどころか、足裏全体までもがピキーンと攣り、それが一気にふくらはぎまで伝わって来る。
 
<イメージ>


イ、イタイ。
 
悶絶。
 
すると、左足の爪先まで攣る。
 
 
痛くてそれまでのペースが出せない。
 
なるべくそろりそろりと着地する。
 
 
騙し騙し走り続けていた36キロ過ぎ。

今度は左足のふくらはぎまで痙攣。
 


再び立ち止まり、ストレッチしたり、縁石をフミフミしてみたり。

何も変わらない。




残念、無念。
 
心肺も脚もまだ元気だった。
 
この足枷(痙攣)さえ外せればペースが上げられるのに!
 
そう思うともどかしくて仕方がない。
 
それまで一度もタイムの確認をしていないため、貯金があったのかは不明だけど、仮にあったとしても、凄まじい勢いで食い潰しちゃってる。
 



この大会、一昨年も昨年も足の痙攣に泣いた。


今年は高級コンプレッションタイツまで導入して挑んだというのに、どうして。
 
 


あ。

電解質タブレット、ほとんど飲んでなかった。

給水もまともに取ってなかった。


電解質タブレットは、一つ目の小袋を取るときに、ゴホゴホとむせたのがトラウマになってしまい、せっかくたくさん用意したのに、その後は取らなくなってしまった。


給水も、暑くないしお腹がチャポチャポするのがイヤで、2マイル置きにあるエイドで取ったり取らなかったり。取ったとしてもゲーターレードを一口飲む程度。
 
 
痛恨の初歩的ミス。


足を攣った後も、それに気づかず、給水所をスルーしてた。


慌てて電解質タブレットを取る。

ノロノロペースなので、今度はむせない。



そして次の給水所では、ゲーターレード入りの紙コップを2つ、水入りのコップを1つ、合計3つ取り、すべて飲み干す。
 
でも遅かった。

その頃、ふくらはぎはさらに悪化していて、硬直した筋肉の瘤が規則的に(約15秒置き)、「ブルルルッ」と言いながら下から上に移動し、ふくらはぎ全体が波打つようになっていた。


足が地に着いている時だろうが、宙に浮いている時だろうが、容赦無く「ブルルルッ」。

その感覚が可笑しく、笑っちゃう。


こうなったらやけっぱち。
 
そーっと走るのをやめ、波打つふくらはぎの感覚を楽しみつつ、「脚がダメなら腕で」と、必死に腕で漕ぐように、可能な限りの速さで体を前に進める。



40キロ地点。

リアルタイムのペースをチラ見確認。

4:35。

思ったより、落ちてない😲


もしかしたらまだ行けるかもしれない。

諦めずに進むんだ。


中学生ぐらいの小柄で痩せた少年が半ベソをかきながら走ってる。

「痛いんだね。ツライよね。でもそれも楽しむんだよ!」

と声をかける。


そしてすぐにそれが自分自身に向けた声援でもあったことに気づく。

よし、あと2キロ、楽しもう!




しばらく進んで、大きな角を右に曲がる。

ここで、この日初めてタイムを確認する。
 

三分割されているガーミンの真ん中の段にドキドキしながら目をやると、そこに表示されている数字は「3:00:XX」。

ゴールまで1キロ以上はあるはず。

無理か、3時間5分切りは。
 

いや、待てよ。
 
もしかしたらあと1キロちょっとかもしれない。
 
死に物狂いで走れば3:05を切れるかも。

と一縷の希望を見出そうとしていたら、沿道から
 
「残り1マイル!がんばれー!」
 
の声が聞こえ、がっかり。
 
 
1マイルはどんなに頑張っても5分じゃ無理だ。

目標達成は観念。

同時に、波打つふくらはぎに鞭打ってスパートをかけなくても良いと思い、ほっとする。



それでも、がんばる。

悔いのない走りをするんだ。

腕を必死に振って体を前に運ぶ。



最後の角を曲がり、ショッピングモールの駐車場に入る。

ゴールはあと少し。

両側には大勢の人。

うれしい!楽しい!
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フィニッシュゲートをくぐり、左手首のガーミンを止める。


そこに表示されている数字は「3:08:XX」
 

つづくー!