(実話です)
昨日。12月29日の昼過ぎ。
正月を控えて、駅の周辺はショッピングモールに向かう車が多かった。
最寄り駅。いつもの踏切渋滞。
やっと私の番 というところで 警報音が鳴り始めた。
カンカンカンカン。
ブレーキ。ため息。
やがて遮断機が降り始めた。
右後ろからグレーのパーカーを着た若者が慌てて踏切に駆け込んでいく。
向こうからカートを押したおばあさんが歩いてくる。
(え?間に合う?)
お婆さんが渡り切る前に遮断機は降りてしまった。
「え、ウソ、ウソ、うそ!」
見回しても誰も動いていない。
「ヤバい、ヤバい、ヤバい!」
ドア。
開けたまま。
走り出る。
駆け寄る。
遮断機。
持ち上げる。
「おばあさん 早く!」
5秒後。
踏切を電車が通り過ぎた。
車に戻ると、助手席の向こうからおばあさんが会釈をしていた。
笑って手を振り返した。
(よかった。無事で)
何ごとも無かったように遮断器が上がり車を発進させた。
ただ遮断器を持ち上げただけなのだけれど、私の心臓のバクバクは中々治まらなかった。
(写真は後から撮影しました)
