2011年3月11日。東日本大震災。
あれから、15年がたちました。

15年もたてば、
様々なことが変わっていきます。

亡くなられたかたもいます。

ですが

あなたや、
あなたの大切な人が
生きている、生きていた事実は
確かにあるのです。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

かぜのでんわ
いもとようこ
金の星社


山の上に
1台の電話が置いてありました。

この電話は
『もう会えなくなった人に
自分の想いを伝えると
必ずその人に届く』
と言われています…


「風の電話」は
岩手県大槌町の海を見下ろす丘に設置された
私設の電話ボックスです。

電話線はつながっていない、
ダイヤル式の黒電話「風の電話」と、
ノートが1冊おかれています。

訪れた人は
電話で亡き人に想いを伝えたり
ノートに気持ちを書いたりできます。

電話機の横には、こう書かれています。

「風の電話は心で話します
静かに目を閉じ 
耳を澄ましてください
風の音がまたは波の音が
或いは小鳥のさえずりが聞こえたなら
あなたの想いを伝えて下さい」

この「風の電話」を元に
作られたのが
絵本『かぜのでんわ』です。


大切な相手を失った動物たちが
山をのぼってやってきます。

受話器をとって
相手に語りかけたり

電話の前で
いつまでも泣いていたり。

それぞれの想いが
心に響いてくるのは
私自身も、大切な人を亡くした
経験をしているからでしょうか。


亡くなった人には
もう会うことはできませんが

その人は、確かに存在していたし
共に過ごした日々がある。

「風の電話」は
大切な人が存在していた事実を
やさしく肯定してくれます。

現在は、世界550か所を超える場所に
「風の電話」が設置されているとか。

悲しみを、そのまま
”悲しみ”として見つめる。

人には、そんな時間が
必要なのかもしれません。

 

 

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