「最近、文字を書くことがなくなったよね」
そんなことばを耳にしたり
実感したりすることはありませんか。
LINEやメール等で連絡とることが
どの世代でも
当たり前になってきている現代。
「手書きで手紙を書く」
ということ自体、
貴重な行動なのかも。
でも、
あえて手紙にすることで
想いが伝わることも
あるのかもしれません。
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今回ご紹介する絵本は、こちら。
『どろぼうジャンボリ』
阿部結
ほるぷ出版

ある町の地下に
どろぼうが暮らす隠れ家がある。
どろぼうの名前は「ジャンボリ」。
いったい何を盗むと思う…?
町のみんなが眠っている夜に
ジャンボリが盗むのは、
なんと「てがみのたね」です。
書き間違えたり
何度も書いた下書きだったり
恥ずかしくなって出すのをやめてしまったりして
ごみ箱に捨てられているのが
「てがみのたね」。
そこには、書いた人の
”はだかんぼうの気持ち”が
でこぼこに綴られていて
それこそが、
ジャンボリが大好きなものなのです。
ところが、ある晩から
どこを探しても
「てがみのたね」が一枚も
見つからなくなってしまいます。
変装したジャンボリが
町に調べに行ってみると
驚きの出来事が起こっていました。
60ページにわたって綴られる
この作品は、
絵本と言うよりも
「絵童話」のジャンルかもしれません。
カラーとモノクロが
交互に登場するページに
丁寧に描き込まれた絵と
作者の想いを結晶化したような文章とで
やさしい物語が展開していきます。
手紙は、文章もそうですが
どんな紙に
どんなペンで
どんな形式で書くか、など
その手紙にしかない要素が
たくさん加わっていますよね。
最後の章で
町の人たちが目にしたものを
一つひとつながめていると
大切な誰かに書いた手紙や
受けとってうれしかった手紙のことを
ちょっぴり思い出したりして。
出さなくてもいいから
大好きなレターセットで
ゆっくり手紙を書いてみようかな。
そんな気持ちにさせてくれる作品です。
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