12月25日、
私が大変お世話になり、
朗読の舞台もご一緒していた
古川孝さんが
お亡くなりになりました。
1月8日に配信したメルマガでも
ご紹介していたかたです。
*「あと半年ですと言われたら」
https://smart.reservestock.jp/subscribe_form/mail_magazine/3327250
古川さんは
「おきらく亭金遊」の名前で
アマチュア落語の高座を各地で務めており
最も得意な演目が
人情噺の「芝浜」。
私も楽しく聞かせていただいたことがあります。

ひまわりのように明るい方で
いつも目の前の人の
素晴らしいところを
ことばにして伝えてくださいました。
古川さんの周りには、いつも
笑顔の人が集まっていました。
私も、ご一緒した舞台の数々で
たくさんの夢を見せていただきました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
今回は、古川さんのおかげで
私も大好きになった人情噺を
ご紹介します。
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今回ご紹介する絵本は、こちら。
『しばはま (らくごえほん)』
野村たかあき
柳家小三治 監修
教育画劇

「ちょいと おまえさん。
おきておくれよ。ちょいと」
「ううぅん、なんだよ、うるさいなあ…」
「うるさいなじゃないよ。
早くおきて、商いにでてくれなくちゃ
しょうがないだろ」…
酒ばかり飲んでいて
何日も仕事をさぼっていた、
行商の魚屋「魚勝(うおかつ)」。
奥さんにお尻を叩かれて
早朝、芝の浜に仕入れに向かいましたが
来るのがちょっと早すぎたよう。
そこで、浜辺で一服していると
波打ち際に落ちているものが
目に入ります。
拾ってみると、その中には
お金がたくさん入っていました。
家に持ち帰って奥さんと確認し、
大金に大喜びの男は
友だちを大勢呼んで大宴会。
酔いつぶれて眠ってしまい、
暗くなったころに目を覚ました男に
奥さんがたずねます。
「何かめでたいことがあったのかい?」
古典落語の演目「芝浜」は
実際には1時間近くにもなる
長いお話ですが
柳家小三治さんの監修によって
内容がギュッと絞られ
野村たかあきさんの木版画が
江戸の風情や人物の心情を
情感たっぷりに表現していて
読み応えのある作品に仕上がっています。
噺家さんの場合は
語りですべてを表現しますが
絵本は絵の力を借りているのもあり
一つひとつのことばが表すものが
とっても濃くなっていると感じます。
絵と文章の配置
余白
行間
それらを全て含めて
「芝浜」の世界観が
見事に表現されています。
声に出して読むと
その調子の良さに
気持ちが自然に盛り上がる。
最後のオチをどう表現するかは
何回読んでも悩むところ。
数ある「落語絵本」の中で
私が最も好きな作品の一つです。
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