ベートーベンが
「交響曲第9番」を書き上げたとき
彼の耳はほとんど聞こえない状態だった、
と言われています。

音楽にとって、
聴覚が重要であるのは
間違いありませんが

重要なのは”聴覚だけ”
ではないのです。

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今回ご紹介する絵本は、こちら。

心をひらいて、音をかんじて

耳のきこえない打楽器奏者エヴェリン・グレニー』
シャノン・ストッカー 文
デヴォン・ホルズワース 絵
中野怜奈 訳
光村教育図書




これは、音楽がとても好きだった
女の子の話です…


はじめて楽器に触れたときから
音楽は、エヴェリンの心をつかみました。

8歳のときには
聞いた曲をピアノでひくことができ

10歳のときには
クラリネットをなめらかに吹くことができました。


ところが、
しだいにエヴェリンは
耳に痛みを感じるようになります。


耳の神経に問題が見つかり
中学生になるころには
電話が鳴ってもザアザアという雑音が
かすかに聞こえる程度の状態に
なってしまいました。


あるとき、エヴェリンの耳は
ドラム、マリンバ、ティンパニなどの
打楽器の音をとらえました。

エヴェリンは思ったのです。

「わたしがやりたいのは、これだ!」


グラミー賞を受賞した打楽器奏者、
エヴェリン・グレニーの半生を
鮮やかに描いた伝記。


打楽器が専門のロン・フォーブズ先生は
打楽器のレッスンのときに
エヴェリンにこう言います。

「音を感じて」
「今、身体のどこで音を感じた?」

そのことばが
エヴェリンの人生を変えていきました。


音は振動によって伝わります。


彼女は靴を脱ぎ、
音の振動を体全体でとらえ、
感覚をとぎすませていきます。


巻末には
エヴェリン・グレニーさん本人による
以下のメッセージが掲載されています。


----(一部抜粋)----

私は耳が不自由ですが
耳をつかわなくても
音を聞くことはできます。

音のふるえを
体全体で感じるやり方を
知っているからです。

(中略)

わたしの場合、
高い音と低い音を聞いたときでは
体の違う部分がふるえます。


わたしたちは、
それぞれ違うやり方で
音やリズムを感じることができるのです!


-----(ここまで)---------

やりたい!という想いが
行動につながり

新しい扉を次々と開いていく姿に
勇気づけられます。


1990年に来日し、演奏している様子も
ぜひご覧ください。
 

 

 

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