「甘い果実を作るように
植物が進化したのは
動物に種を運ばせるため」
このように聞いたことがあります。
私たち人間も
植物を利用しているようで
実は、利用されているのかも
しれませんね。
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今回ご紹介する絵本は、こちら。
『わたしたちのたねまき: たねをめぐるいのちたちのおはなし』
キャスリン・O・ガルブレイス 作
ウェンディ・アンダスン・ハルパリン 絵
梨木香歩 訳
のら書店

親子が庭に
種をまいています。
けれど私たちは
もっと広くて大きな庭に
たくさんの種をまいてきました…
人間は、作物を育てるために
種をまきます。
けれども、植物たちは
「まいてもらう」などという
受動的なものではなく
実に巧みに
自分たちの種がまかれるような
数々の方法を使っています。
雨風という自然現象で
遠くに運ばれるものもあれば
乾燥すると種がはじけるように
進化したものもあります。
驚くべきは
「動物を利用する」方法の数々。
移動する動物の毛に
からまるもの。
食べられたあとの
ふんに交じるために
おいしい実をならせるもの。
おもしろいのは
動物のほうは
全く意識していないのに
普段の行動がすでに
「たねまき」に貢献していること。
植物がもつ、数々の生存戦略に
驚くばかりです。
美しい色彩と画面構成によって
写真や図鑑とは一味違う植物の魅力が
存分に表現されている一冊。
秋の実りの季節、
身の周りの「たね」を
観察したくなってきます。
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