今年は、
太平洋戦争終結後80年の
節目の年。
私の義理の祖父は戦争に行き
昭和20年9月に
中国で亡くなりました。
お墓に刻まれた
その日付と場所を見ながら
終戦したにもかかわらず
日本に戻れないまま亡くなった
祖父の気持ちを想いました。
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今回ご紹介する絵本は、こちら。
『やくそく ぼくらはぜったい戦争しない (ポプラ社の絵本)』
那須正幹 作
武田美穂 絵
ポプラ社
朝、学校へ行くとき
ばあちゃんがいう。
「にいちゃん、いってらっしゃい」
夕方、玄関に座って
笑顔でむかえてくれる。
「にいちゃん、おかえり」
ぼくは答える。
「ぼくは孫のトオル。
洋平さんじゃないの」…
幼い頃に広島で原爆に遭い
両親と兄をなくして
一人ぼっちになった、ばあちゃん。
孫のトオルくんが
中学生になったころ
トオルくんを
兄の洋平さんと
間違えるようになります。
帰ってこない洋平さんを
待ち続ける、ばあちゃん。
その姿を見ながら、
トオルくんは
心の中で約束するのです。
”ぼくらはぜったい戦争しない”
作者の那須正幹さんは、
2021年に亡くなられ
この作品は遺作となります。
この物語はもともと
2013年ごろ、広島の被爆70年に合わせた
歌の歌詞として作られた
「ばあちゃんの詩(うた)」
という題名の作品でした。
ですが、歌詞というよりも
物語性が強かったため
歌には採用されず
未完成の遺作となりました。
今回、絵本として
刊行されたことが
とてもうれしいです。
シンプルなことばたちと
武田美穂さんのあたたかな絵が
穏やかな日常を奪う
戦争の理不尽さを
静かに訴えているように感じます。
巻末にある
那須さんと武田さんのメッセージまで
ぜひじっくりとご覧ください。
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