お肉が大好きな人にとっては
ステーキレストランや
焼肉専門店などは
すばらしい場所でしょう。
ですが
お肉が食べられない人にとっては
一刻も早く立ち去りたい場所に
なるかもしれません。
「すばらしい」には
絶対的な基準があるわけでは
ないのですね。
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今回ご紹介する絵本は、こちら。
『とってもすばらしい場所』
マット・デ・ラ・ペーニャ 文
パオラ・エスコバル 絵
さくまゆみこ 訳
岩波書店

レポートで満点をとったルーカス。
とてもうれしくて
学校で胸をはっていました。
でも
迎えに来たお父さんの
おんぼろトラックは
道路の真ん中で動かなくなりました。
家の電気は今日もつきません。
電気代が払えていないのです…
ルーカスは、お母さんに
満点のレポートを見せようとしますが
夜の食堂で働いているお母さんは
急いで出かけてしまいます。
暗い部屋
ペンキがはげた壁
敷物についたジュースのしみ
それがルーカスの暮らす場所です。
その夜遅く、ルーカスは
不思議な光が差してくるのに気づき
町に出て、その光についていきます。
金色に輝く門をくぐると、そこは
「すばらしい人達」が
暮らしているところでした。
この本の原題は
「THE PERFECT PLACE」
(完璧な場所)
門の先にあったのは、
まさにそんな場所でした。
ところが
ある小さな出来事と
それに対する人々の様子を見て
ルーカスは違和感を覚えるのです。
翻訳を担当なさった
さくまゆみこさんは、
以下のように語っています。
「ブルーカラーのメキシコ人を父親にもつ
マット・デ・ラ・ペーニャは、
自分の貧しかった子ども時代、
自信をもてなかった子ども時代をふりかえって、
そこから言葉をつむぎだしているのでしょう。
でも、このテーマは、
わたしたちのだれもが、
どこかで、少なくとも一度は
考えることでもあるように思います。 」
この作品を読んだとき、私は
自分の中に
さまざまな感情や
「?」が浮かんで
とってもモヤモヤしました。
この複雑さが
「生きる」ということかもしれないな、
とも思います。
あなたにとって
”すばらしい”場所とは
どんなところでしょうね。
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