山形県の中でも
雪が多い地方に住んでいる私は
冬の間3ヶ月くらい、
辺り一面が雪に覆われるのは
当たり前だと思って育っています。
特にこの冬は、
いつもよりも雪が多く
家の周りにあった雪が
昨日やっと、すべて溶けました。
庭の木の枝についた芽も
日に日に大きくなり
あの大雪の中でも
じっとそこに立っていた
木のエネルギーが
一気に放たれる季節です。
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今回ご紹介する絵本は、こちら。
『木』
佐藤忠良 画
木島始 文
福音館書店
おおきな木は
なにを かんがえているのかな
おおきな木を
えに かくと
おおきな木は
いろいろ はなしをしてくれる…
ごつごつとした幹
重なり合う太い根
空の様々な方向に伸びる枝
鉛筆のデッサンによる
一本の木の存在感に
まず、圧倒されます。
モノトーンで描かれる
木のこぶこぶには
「むかしと いまが
いっしょに いきをしている」
ということばが添えられ
長い長い時間、
ここに立っていた木の生命を
丸ごと受けとめているような
心地がします。
そこから
少しずつ現れる若葉の色。
ページをめくるごとに
こんなにシンプルで
こんなに美しい作品が
あるだろうか、と
心が震えるようです。
彫刻家の佐藤忠良(さとうちゅうりょう)さんが
15年以上にわたり、
彫刻のあいまにデッサンしたものが
この『木』という作品の
元になっています。
絵本『おおきなかぶ』の絵を
描いたかたでもあり、
おそらく、あなたも
この絵を見た記憶があるのではないでしょうか。
『おおきなかぶ』
ロシアの昔話
A.トルストイ 再話
内田 莉莎子 訳
佐藤忠良 画
福音館書店

佐藤忠良さんの彫刻作品は
身近な人物たちをモデルにした、
生命力みなぎる作風で知られています。
長年描かれた
「木」のデッサンの数々に
詩人の木島始さんの表現が加わり
木々の持つ生命力が
見ている側に
ダイレクトに伝わってきます。
この本の魅力は
実際に手にとらないと
半分も伝わらない。
とにかく、
直接ご覧いただきたい1冊です。
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