今やっていることが
実を結ぶのは

ものすごく先のことかもしれない。

もしかしたら
結果が出るのを

見られないかもしれない。

 

でも

 

自分が予想もしていなかった方向に

展開していくことも

確かにあるのです。

 

-----------

 

今回ご紹介する絵本は、こちら。

 

あおを はっけんした ちいさな ヤン - みならい えかきの おはなし
ジャン・リュック・アングルベール作
はしづめちよこ訳
イマジネイション・プラス

 

小さなヤンは、

世界でも有名な絵描きの先生の

見習いをしています。

 

といっても

 

一番年下のヤンの仕事は
 

絵を描くための木の板を
くっつけるのにつかう

魚の骨と粗を、

毎朝市場から運ぶことと、

 

片付けと掃除だけ。

 

それでもヤンは

掃除をしながら
 

先生が絵を描く様子や

年上の見習いたちの仕事を
しっかり見ていました。

 

ある日、先生の元を訪れた

伯爵夫妻が

 

「妻と私の絵を描いてください。
妻のドレスを一番美しい青で」

 

という依頼をします。

 

ところが

青い色はとても貴重で

もうほとんど残っておらず…

 

 

”一番美しい青”をつくるための

材料を探しに、

見習いの先輩たちは

いろいろなところへ行ってしまいました。

 

先生の元に残ったのはヤンだけ。

 

「お前はここに残って
赤い絵の具を絵筆を用意してくれ」

 

そう、先生に言われたヤンは

 

一度もやったことはないけれど
これまでずっと見てきた

年上の見習いたちの行動を

思い出しながら

 

赤の絵の具を作り

絵筆の毛の長さをそろえて

先生に持って行きました。

 

すると先生は

 

その仕事の完成度に驚き

 

「もっといろいろな絵の具を作って
持ってきてくれ!」

と言います。

 

様々な赤を作って作って

器が足りなくなり、

器を探しに道具置き場に行くと

魚の骨や粗を入れていたバケツが。

 

時間がないので

すぐにそのバケツに赤を入れ

油と混ぜると

不思議なことが起きました。

 

なんと、

「青」ができてしまったのです!

 

 

元々「青」というのは

ラピスラズリという鉱物を砕いて

抽出している

「ウルトラマリン」が使われていました。

 

現在でも大変高価で

20mlで22000円もするとか。

 

19世紀に「ウルトラマリン」が

人工的に作られるようになり

現代も使用されています。

 

 

ここでヤンが偶然発見した「青」は

「プルシアンブルー」といい、

1704年のヨーロッパで
この本で紹介していることと

全く同じことが起きたそうです。

 

 

タンパク質と合成して
人工的に作る事ができる

「プルシアンブルー」は

瞬く間に世界中に広がりました。

 

日本にも、1747年に

オランダから輸入され

伊藤若冲、葛飾北斎、歌川広重といった

絵師たちが使いました。

 

 

「必要は発明の母」と

よく言われますが

 

偶然、発見されたり

新しい技術のヒントが
生まれたりするエピソードも

よく聞かれます。

 

ただ
どんなケースにしろ

 

その事象が起きるには

そこまで積み重ねてきた研究や

地道な行動があり

 

その土台があればこそ

何かのきっかけから

新たな発見につながる、

ということではないかな、と感じます。

 

ヤンは、仕事中も

ずっと先生や先輩たちを観察し、

 

仕事が終わってから一人残って

先生の絵をじっと観察したり

 

自分の部屋に戻ってから

先輩たちのように絵の具をつくったり

筆を整えたりして

絵を描き続けました。
 

 

「プルシアンブルー」の発見は

確かに偶然かもしれませんが

そこに至るには

 

ヤンの毎日の行動や

 

「もっと作れ!」と

先生に言われるほど

確実な仕事ができるようになっていた

ヤンの成長が

不可欠だったのではないでしょうか。


一見、地味で

何の役に立っているのか

実感できないようなことであっても

 

実は、そのことが自体が

あなたの土台を固め

しっかりと根をはることに

つながっているのかもしれない。

 

土台と、根があればこそ

芽が出て花が咲くのですから。

 

 

 

☆金子聡子の情報はメルマガを中心に発信しています

 

登録も解除もすぐにできるので

お気軽にどうぞ^^

 

 

-----------------------------

金子聡子LINE公式アカウント


気軽な1対1トークが可能です。

 

友だち追加