美術館が好きな私が、
作品の「見せ方」を意識するようになったのは、ほんの1年ほど前のこと。
昨年も様々な展覧会にいき、
展覧会全体の構成や、作品の見せ方、紹介の仕方に興味がわいて
じっくり見てきました。
その中でも、心に残った展覧会の一つ。
『ポンピドゥーセンター傑作展』東京都美術館
⇒ http://www.tobikan.jp/exhibition/h28_pompidou.html
「パリの中心部に位置するポンピドゥー・センター。
その珠玉の近現代美術コレクションから一年ごとに一作家一作品を厳選し、
1906年から1977年のタイムラインをたどる展覧会。
マティスの油絵の到達点《大きな赤い室内》をはじめ、
多彩なラインナップでフランス20世紀美術を一望します。」
(東京都美術館HPより抜粋)
ヨーロッパ最大規模を誇るポンピドゥーセンター国立近代美術館。
その膨大な収蔵品から、どのような切り口で展覧会を構成するか、
きっとものすごく考えられたのだろうと思います。
説明にもある通り、
1906年から1977年まで、1年につき一人ずつの作家の作品が
作家の紹介文と一緒に展示されていました。
しかも、その作家がかぶらない!!
70年分ですよ!70人出しても誰も同じ作家がいないって・・・
フランスの文化は奥が深い・・・
1906年から始まり、時代が下るにつれて
だんだん、戦争の色が濃くなってきます。
自由な表現、新しい技法の発見でキラキラしていた絵や、作品たちは
次第に、統制された、
暗い色のものが多くなっていきました。
1914年 第一次世界大戦がはじまり
1939年 第二次世界大戦がはじまり
長く長く続いた戦争が、やっと終わりを告げた
1945年
その年の展示の壁には
何もありませんでした
何も、展示されていませんでした
そこでだけ、天井から音楽が流されました
エディット・ピアフ
『ラ・ヴィ・アン・ローズ(バラ色の人生)』
何もない空間で流れている歌
その歌が
戦争でさまざまなものを無くしたフランスを
勇気づけている
顔を上げる、人々の光景が見えるような気がしました
—————————
作品の並べ方、照明の当て方、
それぞれに、美術館や博物館のみなさんの想いが込められています。
今年も、どんな展覧会に出会えるのか
とてもとても楽しみです。