ここ最近、急速に世代交代が進んでいる日本のミュージカルシーン。有澤樟太郎×甲斐翔真×清水くるみのトリオと、東啓介×松下優也×田村芽実のトリオでマチソワ観劇。主演経験者ばかりの舞台は上手・下手を超えてみんな観客を魅せられる人たち。安心して身を委ねられます。三浦春馬の伝説的舞台とあって、城田優がローラ役を引き継いだ時はバッシングがひどかったのですが(そうなることをわかっていながら作品を繋いでくれてありがとう!)、今回はキャスト一新にあたり、体型も得意分野も異なるWキャストにしたことで個人に対するバッシング回避。この作品に限らず、再演モノあるあるで、再演チームは初演と比べられる運命ですが、三演目以降は「あるがままの姿を受け入れよう」という空気になって観客もキャストのみなさんもリラックスした空気。さらに、オーチャードホールやシアターオーブといった東急系の劇場は客層が東宝系と違ってとにかくノリノリで盛り上げ上手。舞台と客席の一体感たるや素晴らしい公演でした。ローラの台詞じゃないけど「私は見られるのが好き、アナタたちは見るのが好き」というWIN-WIN関係♪

 

 ここ最近のブロードウェイ・ミュージカルは「悩めるストーリー」縛りがあるのかと思う位、解決のみえないまま終わる作品が増えていますが、『キンキーブーツ』は差別や経済格差などは登場するも、個性豊かなキャラクターたちがそんなものを吹き飛ばしてしまうのが魅力。他者を受け入れることと、それができるようになるためには自己肯定による自信が必要と、ポジティブなパワーに満ち溢れています。ローラが「女装していたら500人の男たちを手のひらの上で踊らせることができるけれど、スッピンだと挨拶すらできない(意訳)」と言ってますが、キャストの皆さんも女装されていると表情も感情表現も豊かになるのが面白いところ。

 

 初日間もなくということで、まだピンヒールで動くことに慣れてないローラたちでしたが、千秋楽に向けてどう進化してくれるか楽しみでなりません。若手起用という意味では、昨日の『1789』と共通していますが、仕上がりっぷりは「センター慣れしているプリンシパルたちの強さ」を感じるカンパニーでした。

 

   2016年7月21日-8月6日
新国立劇場中劇場
2016年8月28日-9月4日
東急シアターオーブ
2019年4月16日-5月12日
東急シアターオーブ
2022年10月1日-11月3日
東急シアターオーブ
2025年4月27日-5月18日
東急シアターオーブ
チャーリー・プライス 小池徹平 小池徹平 小池徹平 東啓介
有澤樟太郎
ローラ 三浦春馬 三浦春馬 城田優 甲斐翔真
松下優也
ローレン ソニン ソニン ソニン 田村芽実
清水くるみ
ニコラ 玉置成実 玉置成実 玉置成実 熊谷彩春
ドン 勝矢 勝矢 勝矢 大山真志
ジョージ ひのあらた ひのあらた ひのあらた ひのあらた
パット 飯野めぐみ 飯野めぐみ 飯野めぐみ 飯野めぐみ
トリッシュ 白木美貴子 白木美貴子 多岐川装子 多岐川装子
ハリー 施鐘泰 施鐘泰 施鐘泰 中谷優心

 

三浦春馬版の舞台は公式にダイジェストがyoutubeにUPされていますが、全編放送して欲しい!
 

 

2025年 第四演版

※初のW主演Wキャスト

 

2022年 第三演版

※城田優がローラを引き継ぐ 春馬vsしろたんが比較されて騒動に💦

 

2021年 松竹ブロードウェイシネマ

※ロンドンの公演だったけど…

 

2019年 再演版

※初演の伝説となったカンパニーがほぼそのまま再結集

 

2016年 来日公演版

※翻訳プロダクションと来日プロダクションが間をおかずに連続上演!

 

2016年 日本初演版

※小池徹平×三浦春馬によるステージが公表につき、大阪公演後、東京での凱旋公演が!

 

2005年公開の原作映画