人は、できるだけ嫌な思いをしたくありません。

失敗したくない
傷つきたくない
損したくない
恥をかきたくない

だから自然と、“安全そうな方”を選びます。


例えば…
本当は行ってみたい集まりがある。

でも…
「浮いたらどうしよう」
「なじめなかったら嫌だな」
「お金が無駄になるかも」
と思ってやめる。


本当は、パートナーに言いたいことがある。

でも…

「空気が悪くなるかも」
「嫌われるかも」
と思って飲み込む。


本当は仕事を変えたい。

でも…
「失敗したらどうしよう」
「今より悪くなったら困る」
と思って動けない。


こういうこと、誰にでもあります。

もちろん
慎重になるのは悪いことではありません。

でも
“怖くない方”ばかり選び続けていると
だんだん
自分が何をしたいのか
わからなくなることがあります。

なぜなら
「やりたいかどうか」
ではなく
「怖くないかどうか」で
人生を決めるようになるからです。


例えば
「失敗しないメニュー」だけを
選び続けているようなもの。

本当はパスタを食べたい。
でも
「ハズレだったら嫌だから」と
いつもの無難な定食にする。


最初は小さなことです。

でもそれが積み重なると
自分の“好き”や“本音”が
どんどん見えなくなっていく。

 

人は「安心」を優先すると
変化を避けやすいと言われます。

たとえ今が苦しくても
“慣れている苦しさ”の方が
未知の世界より安全に感じることがあるのです。

だから
「このままじゃ嫌だ」
と思いながらも動けない。

そして
「なんだか人生が楽しくない」
となっていく。


でも、ここで大事なのは
“怖いことを全部やれ”という話ではありません。

 

無理をしろ、勢いで動けということでもない。

そうではなく
「私は今、本当はどうしたいんだろう?」を
ちゃんと自分に聞いてあげることです。

その上で
少し怖くても
少し不安でも
“自分の本音”を優先してみる。


例えば
行ってみたい場所に行く
断りたいことを断る
「寂しかった」と伝えてみる
「やってみたい」を認めてみる。

すると最初は、とても怖い。

でも不思議なことに
“自分で自分を裏切らなくなる”と
少しずつ心が元気になっていきます。

逆に
ずっと本音を後回しにしていると
安心はしても、満たされない。

心のどこかで
「私は私を生きていない」
という感覚が残ることがあるのです。


人生には、絶対に失敗しない方法はありません。

でも
失敗しないことばかり考えていると
“本当にやりたかったこと”にも

出会えなくなることがあります。


だから時々は
「怖くない方」ではなく
“自分が本当は望んでいる方”

を見てみる。

最初はほんの小さなことでいいのです。

誰かに合わせる代わりに
「私はこうしたい」を選んでみる。

その積み重ねの先で
ある日ふと
「ああ、ちゃんと自分の人生を歩いてるな」
と思える瞬間が来るのかもしれません。