気づくと、あの人のことばかり見ている。
何を言うか。
どういう態度をとるか。
ちゃんとしているかどうか。
ちょっとした言葉にも引っかかる。
違和感を見つけると、見過ごせない。
つい一言、言わずにはいられない。
「ちゃんとしなさいよ」
「なんでそんなことするの」
そうやって、相手を正そうとする。
でも
それ、本当に「相手のため」だけでしょうか。
■見張っているとき、人は何をしているのか
見張る、というのは
相手の間違いを探し続けることです。
・ちゃんとできていないところ
・おかしいところ
・気に入らないところ
そこに意識が向き続ける。
そして見つけるたびに
・注意する
・責める
・正そうとする
一見「正しいこと」をしているように見えます。
でも、その状態は
心が休まることがありません。
なぜなら
ずっと「警戒している状態」だからです。
■なぜ、見張らずにいられないのか
見張ってしまう理由は、ひとつです。
「不安」だからです。
・このままだと大変なことになるんじゃないか
・ちゃんとしてくれないと困る
・自分が被害を受けるかもしれない
そんな思いがあると
人は相手をコントロールしようとします。
でも、本当に怖いのは
相手そのものではありません。
「どうにもならないかもしれない」という感覚です。
■その不安は、いつから知っているものか
ここで、少しだけ立ち止まってみてください。
その「不安」や「警戒心」は
いつから知っている感覚でしょうか。
幼い頃
・安心できなかった
・気を抜けなかった
・周りの様子を見ていないといけなかった
そんな経験はなかったでしょうか。
誰かの機嫌を気にしていた。
怒られないように、先回りしていた。
何か起きないように、気を張っていた。
そうやって生きてきた人ほど
大人になっても無意識に「見張る」ようになります。
それは、身を守るために覚えた
大切な習慣だったからです。
■でも、そのやり方はもう苦しくなっている
見張ることで、安心しようとする。
でも実際には
・イライラが増える
・人間関係がギスギスする
・ますます気が休まらない
そんな状態になっていないでしょうか。
それは
もうそのやり方が
今のあなたには合わなくなってきているサインです。
■見張るのをやめる、というよりも
大切なのは
「見張るのをやめよう」と無理に抑えることではありません。
なぜ、そこまで不安になるのか。
なぜ、そこまで気になってしまうのか。
その理由に気づいていくことです。
・本当は、何が怖いのか
・本当は、どうなったら困るのか
・本当は、何を守ろうとしているのか
そこに目を向けたとき
はじめて少しずつ力が抜けていきます。
■最後に
「見張る」という行動の奥には
ずっと緊張しながら生きてきた時間があります。
そして
誰にも気づかれなかった不安があります。
だからこそ
まずは
「こんなに気を張ってきたんだな」と
自分に気づいてあげること。
そこからしか
この状態は変わっていきません。
相手を変えようとする前に
自分の中で何が起きているのかを見ること。
それが
終わらない緊張、戦いから抜け出す第一歩になります。