今日はちょっとショックな出来事がありました。
目の前で園児が「ポーン」と吹っ飛んだのです。
座席のことで揉めていた入り口近くのW兄弟。
ケンカのはずみでお兄ちゃんが「トン」と弟を押したら、
後ろ向きのまま弟がポーンと吹っ飛んで、バスのステップ下まで落ちてしまったのです。
本当に一瞬の出来事でした。
慌てて助け起こします。
子供なので、泣き出すまでにかなりの間があります。
だから初めは思ったより平気そうだと安心しかけたら、次の瞬間「うわーん!!」です。
近くにいたベテランT先生も駆けつけてくれました。
「口をぶつけたかも」と、目撃していてくださって、集中的に口を調べます。
初め口を開けさせたときは何ともなかったのに、ほんの一瞬の後に血が広がってきました。
ベテランT先生は落ち着き払って「血、出てきたから、ちょっと口ゆすぎに行こうか」
とAくんを促すも、動転したAくんは「やだやだやだやだ」と拒否の態勢です。
わたしだったら、そんなこと言ってる場合じゃないからと、
有無を言わさず抱き上げて水道まで連れて行くところでしたが、
T先生は「イヤなの?それじゃ、ティッシュで拭きとるだけだよ」と落ち着き払って血を拭き取ります。
でもそうしている間にも血がドワーと広がって、ティッシュなんかじゃ間に合わない雰囲気です。
「歯が折れたんじゃないでしょうか?」と、その頃になるとわたしはかなり動転していましたが、
「や、ちょっと血でよく見えないなあ」と、落ち着き払って血を拭き取っています。
わたしなんて、その頃はもう「一刻も早くお医者に連れて行かなきゃ」という意識なのに、
「舌かな?驚いた拍子に、自分でベロ噛んだかも」と、冷静に調べています。
ハタと気づくと、周りは園児たちの人だかりです。
我にかえったわたしは「さあ、みんな、どんどんバスに乗って。自分の席に着いて」と乗車させます。
ベテランの先生だとよくありがちなのは、「あなた何やってるの。早く他の子供たちを乗せなきゃダメでしょう」
と厳しくたしなめたりするものだけど、T先生はそんなこともなく、淡々とAくんのお口チェックです。
なんとかAくん以外の園児が揃いました。
Aくんの様子を見に行くと、その頃には担任の先生も居て、主任先生が口の中を消毒していました。
どうにか血も止まり、T先生の予想どおり、舌を噛んだ切り傷が見えました。
Aくんはまだパニックを起こしていて、乗車させるのが難しいかと思いましたが、
「じゃ、抱っこして行こうかね」と抱き上げると、すんなりと乗ってくれました。
抱き上げたAくんが、ふっくらとした丸顔の見かけよりずっと軽いので、思わず感傷的な気持になるところでした。
吹っ飛んだのも、この軽さのせい。
お兄ちゃんも、ほんのちょっと押したくらいなのです。
だからお兄ちゃんも本人以上にショックを受けているはずなのです。
着席もしないで、オロオロと立っていた姿に、その気持は現れていました。
とにかく大ごとにならなくて良かったです。
自分にとっては初めてのケガ体験でしたが、他の先生方にとっては日常茶飯のことです。
T先生はじめ、他の先生方の様子を見ていると、
経験と知識があるということは、つくづく強いなあと思いました。
後でT先生に「先程はありがとうございました」とお礼を言うと、
いつも淡々とし過ぎて無愛想ともいえる先生が、いつになくにこやかに
「やさい先生、明日からねこバスに新しい子が乗りますから。
とにかくおしゃべりで、話の内容も不思議でちょっとビックリすると思いますよ。
そんな時は、軽く受け流しちゃってください」ですって。
ちょっと待ってください。
これ以上ねこバスに濃いキャラが増えてどうするんですか。
「明日が楽しみです」なんて、つい言ってしまったけど・・・。(;´Д`)ノ
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