「インドとの距離感!?」
皆様今日は。
今日のようにカット評価がスペックのようになる以前は、ダイヤモンドの研磨地別、
例えばインドもの、イスラエルもの、ベルギーもの、南ア(南アフリカ)もの、ロシアものと
産地の特徴によってダイヤが区別されていることもありました。
イメージが良くステイタスがある産地が、ベルギー・南ア・ロシアでした。
イスラエルは中級品そしてインドは下級品とメレダイヤが特徴でした。
そして当時はイスラエル、ベルギー或いはニューヨークにいるユダヤ人が大きな力を
誇っておりました。
しかし今やダイヤモンド業界をインド人のパワーが席巻しております。
日本でもジュエリーの中心東京の御徒町を歩きますと、多くのインド人と出会います。
それは日本だけではなく世界中で見られる光景です。
彼等はインド国内だけではなく例えば中国にも研磨工場を持ち、下級品やメレダイヤだけでなく
上質な原石を買い付けエンゲージリングに用いられるような(トリプルエクセレントの)
ダイヤも生産いたしております。
つまりスペック上は最高級品のダイヤの研磨も行っているということになります。
その反面、ベルギーでは美しいエクセレントカットを研磨していた業者はそれぞれ色々な理由が
あったとはいえ、皆姿を消してしまいました。
従い今や美しいカットのダイヤに出合うことが少なくなるとともに、
日本のダイヤモンド市場でのインド系のシェアーは80%或いはそれ以上かと思います。
皆様が目にされるダイヤの殆どがインド系のものといっても過言ではありません。
ただ私は今までに彼等の磨くダイヤで(それが鑑定機関でトリプルエクセレントと評価
されていても)本当に魅力的でキレイだと思えるものを見たことがありません。
彼等は数字には非常に強いのですが、こだわりにお金を掛けるということがない
国民性なのでしょうね。
従い本当に上質なダイヤを求めますとスペックはさておき、彼等の磨くダイヤには
手が出せないのです。
これは私だけでなく真にこだわっている業者さんやお店も同じことで、メレダイヤも含め
どうしてもインドとは距離を取らざるを得ないのです。
彼等は価格遡及面では非常に強いので彼等と距離を取りながらこの世界で生きてゆくのは
大変なことなのですよ。
例え老舗であれそういう生き方を選ばれている業者さんは皆インドものとの戦いに
多かれ少なかれ苦しめられております。
私自身独立時はインド産の下級品も扱っておりましたが、その頃の方が商い的には
全然良かったですから。
私がブログをやっていますのも、皆様にダイヤやジュエリーのホントをお伝えすると
同時に自己防衛も含め真にこだわっている業者さんの助けになればという思いもあります。
このスペックでは語れない部分について皆様にご説明をするのは本当に難しいですが、
色々な角度から根気よく語ってゆきたいと思っています。
ただ私は小売りから出発した人間ではございませんので、エンドユーザーの方々との
接し方という部分では多々失礼もあろうかと思いますので、その点につきましては
真摯に向き合う以外に他意はございませんのでお許しを頂ければ幸いに存じます。
アンレーおじさん
