コロナ禍で父を看取るということ⑥ | 宇宙の波紋~SORANOMINAMO~

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心を映すパステル曼荼羅アートを描きながら、日々の雑感を語っています。

前回の続きです。

 

 

■死亡→葬儀までノンストップ
本来のスタイルであろう、病院で亡くなるというプロセスをたどった場合、遺体は病院が霊安室で保管してくれます。その間に家族は葬儀屋さんを手配し、葬儀屋さんが遺体を引取りに来てくれるみたいです。
一方、家で看取る場合は看取りが終わったらその瞬間から遺体の保管方法を考えていかなければなりません。
父は真夏の暑い日に自宅のリビングで亡くってしまったのです。
葬儀についてはこれから…と思っていたので、今日まで本当に何も考えていませんでした。
とりあえず、一度連絡だけはしていた最寄りの葬儀屋さんに亡くなったことを連絡すると、すぐにドライアイスを持って打合わせに来てくれました。
翌日夕方に納棺士さんの手配をしてくれたので、それまで遺体はリビングでドライアイスで冷やしてもらうことになりました。
(棺に入れば完全に冷却されるので心配ないとのこと)

■認知症の人は疲れ知らず…
コロナ禍のご時世でもあるので、葬儀は家族葬で、できるだけシンプルに…ということになりましたが、母は1分前のことも忘れてしまいます。葬儀の打合せ中、何度も何度も同じことを質問します。
その度に答えても、また忘れて

「なんで?」「あれはどうするの?」「はいはーい!質問!」「大事な確認なんだけどね…」

と話が進まない。(基本的に主導権を握りたがる人)

葬儀の盛沢山の内容を進めていかなければならない私の口調はどうしても強くなる。
すると今度はむつけてしまいます。
妻としてこの場を離れたくない気持ちがあるようだし、私もそれは尊重したい。
けれど記憶は20年前に飛んでいるらしく、会社の大勢の人を呼びたいと泣き出したり、話があっちにこっちに飛びます。私たち兄弟はもう疲労のピークで、話を推し進める力もないし、頭が回りません。母の相手をしていると何時間も同じ場所を彷徨ってしまいます。
 

事情を察した葬儀屋さんが、また明日にしましょうと切り上げてくれました。
そして小声で「何かあれば24時間いつでも連絡してください。」と提案してくれました。
この時すでに0時を回っていました。
残念ではありますが、明日改めたとしても母がいると話は進まないでしょう。

私は深夜2時、アパートに帰ってから葬儀屋さんに電話をしました。
打合せ再開。
夜明け前に完了しました。

 

朝になり兄と妹に上記のことを報告。

翌日午後の葬儀なので、親族と父の親しい人達に早急に連絡してくれるように指示して…やっと寝れました。
…長い長い1日でした。

■葬儀屋さんの対応力(依頼した葬儀屋さんの例)
葬儀屋さんは突然「今日死亡したので葬儀お願いします」と言っても対応してくれるのでしょうか。
答えはOK!だそうです。むしろ亡くなる前は何も対応できないそうです。
具体的に言うと、葬儀屋さんは火葬場の手配もしてくれます。その火葬の許可は医師の死亡診断書が出ないと下りないそう。

なので、亡くなる→死亡診断書が出る→葬儀会社に死亡診断書を提出できる…となってようやく葬儀会社は動くことができます。

だから、「亡くなる前から葬儀の心配はせず、最期の時までその人についてあげて下さい。我々への最初の一報は「今日死亡したので葬儀お願いします」で大丈夫です」とのこと。
つまり、死期が予測できたとしても前もって予約などしなくてもいいということですね。
 

また葬儀屋さんは職業柄24時間対応してくれますので、その第一報が真夜中になっても大丈夫です。
考えてみれば、ブライダルは何ヶ月も前から段取りを決めていくのに、葬儀屋さんは突然に死亡連絡が入り、数日以内に親族を集めて葬儀を執り行うわけです。私たちのように何も分からず、話もまとまらない家族も沢山いるでしょう。本当に大変なお仕事だと思いますが、無事に素敵なお葬儀をあげることができて、大変有難かったです。

…次で終わる。