71歳のホノルルマラソンの結末 | アクティブビューティーMegumiの人生が輝くヨガ&ラン

71歳のホノルルマラソンの結末

こんにちは!Megumiです。



先日から、私はホノルルに来ているのですが・・・

実は、<ホノルルマラソン>に参加するためだったのですよね~^^

もちろん、70歳からフルマラソンに挑戦を決めた、Mさんも一緒です。

Mさんがフルマラソンに挑戦を決めた経緯は、こちらをご覧ください^^

→ ★70歳からフルマラソンに挑戦!ホノルルへの道のり


では、本日の記事。

71歳のホノルルマラソンの結末 です。



私の<ランニング教室>に来ていただいたMさん。


制限時間がない大会という事で、ホノルルマラソンで、初めてのフルマラソンに挑戦される事を決めたのですが

実は、Mさんは年齢だけではない、いろんな不安要素を抱えていらっしゃいました。

一度も書いたことはなかったですけれど

一年くらい前に、脳にできた髄膜炎の手術をされているのです。

それから、もう一つ・・・

糖尿病を抱えていらっしゃって、血糖値が下がる危険のあるフルマラソンは

主治医の先生に「危険です!絶対に危険!」と言われるくらい体調管理が難しいのですね。



そんなリスクを抱えながらも、私に「フルマラソンに挑戦できるよう指導してください」と言ってくださり

8月頃からだったかな・・・・

私が、毎月のMさんの練習メニューを組み、Mさんは毎日の練習記録と食事、

体重や体の状態などを記した日記を私に渡してくださり

私は、Mさんの体調や練習状況を見ながら、毎月の練習メニューを作っていたのです。



そんなやり取りをしながら、ようやく当日!!

ホノルルマラソンの当日を迎えることができました。

「フルマラソンのスタートラインに立つこと!」これを目標にしていたMさん。

まずは、夢が叶いました!!


ホノルル時間の、明け方4時頃に、スタートラインに並び始めます。

さぁ、今から楽しみながら挑戦しましょ~!!^^




実は、この大会の直前までMさんには一言も言っていませんでしたが

私は、最初からMさんと一緒に並走するつもりでした。

最初からそれを言ってしまうと、無意識にMさんの心に依存心が出てきてしまうので

スタート直前まで、ナイショにしていて、私は大きなポーチにいろんなモノを入れて

走ることにしていたのです。



5時ちょうどから、スタート!!!

スタートとともに、空に花火が打ち上がり、スタートラインに並んだ人たちは

拍手と声援と感動の溜め息で、会場は一気に興奮状態です!!


私たちが、ゆっくり前に進み始め、スタートラインのゲートをくぐったのは

スタートから20分後ぐらい・・・

それでも、みんなニコニコしながら、大会を楽しんでる~^^



3万人の人たちが、街を走り始め、まだ真っ暗な街のクリスマスなネオンがランナーを照らします。



Mさんも笑顔で、いいリズムで走り始めました!!

1キロ8分前半!!すごくイイ感じ!

Mさんは、最初走り始めた頃、1キロ10分以上かかっていました。

それなのに、1キロ8分!! 素晴らしい走りです。



しばらくすると給水所・・・

3万人のランナーが吸水し、余ったお水を道路に捨てるものだから

その地帯は、大きな大きな水たまりになっている・・・・

すべらないように、注意して走りましょ!!




5キロまで、いいリズムでしっかりした足取りで走ってきたMさん・・・

5キロをすぎたら、いきなり歩き始めました。


走り出しては、またすぐに歩き出す・・・どうしたんだろう??


10キロのレースで一度も歩かずに走りきれる人なのに・・・



「Mさん、しんどいですか?体はどんな感じですか?」

「ちょっとしんどいです。胸が苦しいです。」

「呼吸が苦しいのは、しばらくすると慣れてきますよ!頭がクラクラするとか

そういう体調の不具合じゃないでしょう??」




それでもすぐに歩き始めてしまう・・・



「Mさん、スタートラインに立てたら夢が叶った!ってもう満足しちゃってませんか?

今のMさんは、<10キロウォーク>に申込んで10キロ歩いている人と同じですよ!」



最初から、ちょっとキビシイ^^;




「私、どうしてしまったんだろ?何のために練習してきたんだろ・・・」



ダイヤモンドヘッドの緩やかな上り坂を、力なくテクテク歩くMさん・・・

朝日が登り始め、素晴らしい景色が視界に広がっていても

Mさんの表情は、自分への悔しさでゆがんでいました。




すると、ボランティアの方たちが折り返しのテープを張るためにセンターラインに並んで

ランナーに声をかけながら、ハイタッチしていました。


「Mさん!ボランティアさんとハイタッチして元気もらって!!笑顔で楽しんで!」






GO!GO!GO!!!




オハヨーゴザイマス!!




彼ら、彼女らのビッグスマイルにつられて

だんだんMさんの表情が明るくなってきて、また足取り軽く走り始めました!!


本当に笑顔のパワーってすごい!!

人の応援で、声援で、笑顔で、こんなにもエネルギーが湧いてくるなんて!






ダイヤモンドヘッドを登りきり、順調に進むかと思われた、10キロあたりに

最初の異変が起きました。



「ふくらはぎが痛いんです!!」




今まで、レースに出ても膝も筋肉にも痛みなど出た事のなかったMさん。

この日のホノルルは強風・・・意外と気温が上がるのが遅かったので

半パンを履いていたMさんの脚が冷えきってしまい、筋肉が硬直したようです・・・



道路脇に寄って、ゆっくりストレッチをすることにしました。

今まで味わったことのない、脚の痛みで<冷えの恐ろしさ>を痛感されていました。


なんとか復活して10キロ地点からまた走り出したものの・・・また歩き・・・

Mさんは、まったく走ろうとしません

「体が重い、しんどい・・・」と歩いたままです。

表情は険しく、唇の色は紫色で、まだ先の長いゴール地点まで

まったくたどりつけそうな雰囲気ではなかったのです。



このままじゃ無理だと判断した私は、15キロ地点で仕切り直すことにしました。


「Mさん、一度リセットしましょう!Mさん完全に火が消えている!

まだまだ燃料あるのに、燃えてない!不完全燃焼だからカラダが重いんです!

もういちど、ストレッチしてエンジンかけなおしましょう!」




もう一度、カラダを温め直し、疲労を取って立て直す作戦です。

靴を脱ぐと、指を動かしただけでふくらはぎがつり・・・右がつったかと思うと

左足もつってくる・・・・

全身が冷えと筋肉の硬直と疲労物質とで、カラダのあちこちが痛み

道路脇でのたうちまわるMさん。



すると、近所の通りかかった白人のマダムが心配そうに寄ってきて

やさしくMさんの脚をさすってくれました。

通りすがりの人数人から声をかけられ、本当に人の温かさを感じるホノルル。

街全体がお祭りで、ランナーを応援してくれる!!!



激しい痛みに顔をゆがめ、どうしたら良いのかもわからないMさんに

順番にできる範囲でストレッチの指示をしながら

私の頭にも(この状態から復活できるだろうか・・・)と不安がよぎります。



「私・・・もう・・・私・・・どうしよ・・・」



“リタイア”という言葉が、喉からでかかったMさんの言葉を無視して


「大丈夫!もう疲労物質リセットしてなくなりましたよ!つってもまた元に戻せばいいし

たいしたことありません、Mさんまだまだ元気ですよ!疲労感は気のせい!さぁ立って!!」



「ほら、立ったらマシでしょう?足踏みしてみて!じゃぁ靴はいて!!」

畳み掛けるように次々に指示をして、また靴を履いたら・・・



「わ~~さっきまでと全然違う~!ウソみたいに足が軽い~~!」っとMさん



みごとにリセットして、笑顔でまた気分も新たに走り出しました。

心もカラダも完全にリセットです!!




ゆっくり歩いている20代の女性たちを70代のMさんが抜き去ります。

「どんなに遅くても、ゆっくりでも、走っていたら、歩いている人を必ず抜けますよ!

Mさん、歩いている人をごぼう抜きしてますね!!」




ホノルルマラソンでは、ハイウェイを長い距離走ります。

普段、車しか走れないところを走る快感!!気持イイ~~!!


給水所では、たくさんの紙コップがゴミとして出ます。

ボランティアの人たちがすぐに片付けてくれ、紙コップの山は

どんどんとゴミ袋に詰められていました。

本当にボランティアさんに助けられています。




途中、いろんな応援がありました!元気をいっぱいくれる陽気なボランティアさん


お家の前で、個人的にアメを提供してくれた現地の日本人のお嬢さん!!




どんなに嬉しかったことか^^




25キロをすぎてくることには、日が高く上がり日差しがキツくなってきました・・・

そこで、私の秘密兵器登場!!!



日除けのための傘!!!


私のUVカットも去る事ながら、Mさんに日陰を作り

Mさんの体力消耗を防ぐために、バサッと広げて傘を指して歩きました。

かなり、いろんな人に見られたけどね^^;




単調な景色の変わらないハイウェイのランは、時々ストレッチのために止まりながら

気分転換もしながら前をめざします。

だけど、さすがに歩くのが精一杯で、走り出すことはできなくなりました。



Mさんは20キロをすぎたあたりから、<キロ表示>の写真をとっていました。

「初めて24キロを走れた!!」と、ハーフマラソン以上を走ったことのないMさんは

それが嬉しかったのですよね!!


私としては、完全に<完走>しか頭になかったので

ゴールまでのキロ表示は、単なる通過点にしかすぎないと思っていました。



30キロ地点で、記念に!と写真をとった後


「もう、残り12キロですよ!もうゴールが見えましたよ!!後は、少しでも早く!

だらだら歩くのではなく。目標持って前を目指しましょう!!」



その言葉で、(必ずゴールできる!)と、自分に自身が出て来たMさんは

この後、<キロ表示>の看板を撮影しようとはしませんでした。


撮影するなら、ゴールで!!!


初めてMさんの頭に、しっかりご自分のゴールシーンを描けた瞬間だったかもしれません。



今までMさんのスピードと時間を見ながら、ゴールの時間を想定していたのに

ここにきてガー様(ガーミン:GPS機能付き高機能デジタルウォッチ)が充電切れ!!




確かに、ガー様をこんなに長い時間働かせたことなかったもんな~・・・^^;




もう残り10キロになった頃から、私は「イッチ!ニー! イッチ!ニー!」と

Mさんの歩くペースに合わせてかけ声を掛け始めました。

Mさんも、一緒に「イッチ!ニー! イッチ!ニー!」と言いながら歩きます。


「もう、何も考えず、イッチニー!に合わせて腕を振ってください!

タクトを振るようにリズミカルに!集中して!」




イッチ!ニー!

イッチ!ニー!

イッチ!ニー!



「Mさんは、ただしんどくて歩いてる他の人とは違いますよ!腕振って顔上げて

一歩一歩確実に前に行く意志で歩くんですよ!」




疲れ果てて、顔をうなだれて歩いている方たちを、Mさんは軽く100人・・・

いや、もっと大勢の人を抜いたでしょうか・・・

男性も女性も、Mさんよりずっと若い人ばかりをごぼう抜きです。


イッチ!ニー!

イッチ!ニー!



の声で振り向いたランナーたちは、私たちに道を開けてくれます。



「気合い入っとるな~!!」と声をかけてくれるおっちゃん

「アレ、いいかもよ!」と私たちを見て、マネして腕を降り始める若い女性たち

「サン!シー!」と、私たちのイチ!ニー!続けて声を上げる白人女性・・・


ランナーも沿道の応援の方も、みんなMさんに注目し、笑顔で声を掛けてくれました。



40キロの看板を見たら、Mさんの声が涙声に変わります・・・

「イッチ!ニー!のリズム刻むことだけに集中して!!腕振って!リズミカルに!」


この場に至ってもまだキビシイ^^;



目の前にフィニッシュゲートが見えてきました。

私がゲートを指さすと、Mさんはうなずいてさらに声が大きくなります。


イッチ!ニー!

イッチ!ニー!

イッチ!ニー!

イッチ!ニー!



・・・っと、このリズムが一瞬くるい、リズムが早くなったかと思うと

最後の最後に、自然と・・・Mさんは走り始めました。


軽やかに、リズミカルに気持ち良く・・・・・


イッチ!ニ!

イッチ!ニ!

イッチ!ニ!

イッチ!ニ!

・・・・



そしてフィニッシュ!!!!



途中、リタイアの危機を乗り越えて9時間でみごと完走!!!

この晴れやかな笑顔が、すべてを物語っています。



完走の記念メダルもとても嬉しそうにしていたMさん。

一生の宝物になりそうです!



早くにゴールしていたのに、私とMさんのゴールをずっと待ってくださっていた

今回マラソンツアーでご一緒した神戸ランスタの皆さま!!

ありがとうございました~~!!

みんな全員が完走できて、本当に良かったです~!!


今回のこのホノルルマラソンは、本当に人の支え合いパワーを痛感しました。

一人で挫折しそうな時も、人がいたら頑張れる!力が涌いてくる~!!


そして、自分が誰かを元気にしようと思ったら

自分自身がエネルギーに溢れ、余裕があり、前向きな精神でないと

人を元気にできないのだな~!っと。^^


それにしても、ホノルルマラソン最高~!!*^^*


Mさんの頑張りに感動された方!

Mさんへのお祝いと、労いの言葉をコメント欄にぜひお願いします!!


皆さんのコメントが、さらにMさんの想い出と感動を深くすると信じています。^^



今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました~!


皆さんの応援で支えられております

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