悪魔くんよ今こそ甦れ |         きんぱこ(^^)v  

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  きんぱこ教室、事件簿、小説、評論そして備忘録
      砂坂を這う蟻  たそがれきんのすけ

 エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、我は求め訴えたり


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 私が幼稚園から小学の1年生の頃は、白黒テレビだったのですが、多感な幼少期に衝撃を受けたのがテレビドラマやテレビアニメでした。

 学校が終わると全速力で家に戻って、玄関の靴も片方がドアの外に飛び出そうがお構いなしで、ドドドドっとテレビの前まで駆け込んで(とはいっても6畳3畳の小さな長屋だったので直ぐですが)一旦テレビを付けると強力な磁石の様にくっついて離れなくなる毎日でした。

「これ!靴を直しなさい」

「…」

「帰ったら服を着替えなさい」

「…」

「テレビ見んときなさい」

「いや!」

「そんな見たら、目潰れるえ!」

「…」

(…そんなこと、あるかい!)

「見えんようになっても、母さん知らんえ!」

「目なんか潰れへん!」(半ば発狂気味に)

「お父さんに言ってテレビ捨ててもらうから」

「あかん!」

「そしたら靴直しなさい。……きんのすけっ!もう明日はテレビ無いから」

「ええわい、あきら君とこ行って見るから」

「…」

 私は長屋に住んでいたので、何処の家にどんなオモチャがあって、何処に行けはお菓子が出て、どこの家なら遠慮なく居られるかは、全て把握していた。つまり、長屋そのものが私の家だったのです。


 こんな時(1966年)開始されたテレビは、

ウルトラQ の後 ウルトラマン
マグマ大使~~ピョロピョロヨロヨロ~」のマグマ大使(こう呼んで笛を吹くとやって来る)

 それまで(66年以前)のテレビで今でも覚えているものは

 ・「ビルーの谷ーにガオー♪」の鉄人28号

 ・「ボバンババンボン・・♪」の狼少年ケン

 ・何だか走るポーズだけ憶えている8マン

 ・有名な鉄腕アトムとお茶の水博士の鼻

 ・変なオバケのオバケのQ太郎

 ・「うちゅうーしょーねんそらん♪」の宇宙少年ソラン

 ・岩の丘の上で吠える白ライオンのジャングル大帝

 ・「ジェッタージェッタースーパージェッタ♪」のスーパージェッター

 ・「ピ~~パピー」の遊星少年パピー


 しかし、この年に放映のウルトラQは怖かったです。

 あのエレキギターと笛の音は、小さな私にとっては恐怖そのものでした。


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 ウルトラQは後に出るウルトラマンのようにヒーローがいないのです。

 どちらかと言うと、今でいえば「Xファイル」のような感じです。

 いや当時の私にはもっとミステリアスで見たこともない生き物が出てくるのが怖かったですね。


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 ガラモン・・・憶えてますか?


 この頃には魔法使いサリーも放映されました。しかし見ませんでした。だって、こんな怪獣や変なやつ等が地球に居るのに、悠長に平和なマンガなんか見てられる訳がないじゃないですか。って感じの少年きんのすけ。


 そんな中で不思議な番組だったのが「悪魔くん


 何が不思議だったかと言うと、この人。


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 メフィストと言う悪魔です。少年の悪魔くんこと山田真吾が洞窟の中に入り、右手を上げて「エロイムエッサイム・・」呼びだすと煙が立ちこみ、暫くすると丸いテーブルのような石の床からステッキを持った悪魔が現れます。

 その現れ方は「フン!」と言った感じで、面倒くさそうに立っています。

(「なんだ、またこの小僧か・・・面倒くせーなー」って感じで、しかしプライドは一見高そうな・・・)

 ところが悪魔くんがチョコレートを上げると、急に愛そうが良くなって彼の話を聞きます。


 私は、この悪魔の眉毛と鼻の高さと口の大きさに違和感と興味を持ち、チョコレート一つで顔色が変わる姿にヒーローでもなく悪役でもなく、自分の心の中でこの悪魔をどう言う風に留めておくかを迷っていた気がします。

 初代の悪魔は吉田義夫さんと言われる人。もう亡くなられていますが、テレビで悪役で出ておられました。

 そして、チョコレートを手に取ると「俺は平和主義者だ」などといって立ち去ろうとするわけです。しかし悪魔くんが「ソロモンの笛」を吹くと、頭のてっぺんにデッカイお灸が乗って煙を出し始める(本当は頭のてっぺんが腫上がって白い煙が出る)。悪魔はもだえ苦しんで悪魔くんの言うことを聞くようになるわけです。

 

 悪魔くんでは、悪魔を「使徒」という言葉で表現していました。第二の使徒・・・なんて感じでね。

 今はエヴァンゲリオンで良く使われている言葉ですけれど、アニメの世界では悪魔くんが一番最初に使い始めた言葉かもしれません。


人類が平和に暮らせる天国のような世界を地上に作る」のが少年の願いだそうな。現在はどうでしょう。日本は平和でしょうが、どこか薄氷を踏む様な不安が付きまとう。


平和に年令があるとすれば、壮年期か老年期に入っている平和。


 中世後期のグリモワール (奥義集、魔道集)に載っている黒い雌鶏(めんどり)を使った黒魔術系の召喚儀式

 

「Eloim, Essaim, frugativi et appelavi」

(エロヒム・エサイムの神よ、わが呼び声を聞け)

「エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」

 

 あなたはこれを唱えて、今の世の中をどのようにしてみたいですか?