皆さんご存知の「竹取物語」
これは、平安時代初期に、奈良時代の様子を書いたSF物語です。
この作者はわかっていません。
・竹のことを知っている人
・藤原氏に対しては批判的な人
・宮中の様子がわかっている人
・かなを書ける人、しかし男だという。(平安時代はかなは主に女性が書いていた)
・上流階級の人ではないか、学がなければ書けていないこと
・京都か京都近辺に住んでいた
・和歌がうまい
・当時貴重な紙を手に入れられる人
と言う感じの人物だと言われています。
私の勝手な推測では、恐らく京都、奈良辺りの大寺院の僧だったのではないでしょうか。
大きなあらすじは、(知っている人は読み飛ばしてください)
今は昔、竹を取って生活をしていた翁とその妻(嫗:おうな)がいました。ある日翁が竹を取りに行くと根元が光り輝いている竹がありました。切ってみると中から3寸(9センチ)ほどのかわいい女の子がいて、連れて帰って育てることにしました。その後切った竹からは毎日金がみつかりました。女の子は3ヶ月で年頃の娘になりました。この世のものとは思えないほど美しくなった娘に名前をつけました。人を呼んで3日も酒宴を開き、「なよ竹のかぐや姫」という名が付けられました。
高貴な人もそうでない人も沢山の人がかぐや姫を人目見よう、結婚したいと竹取の翁の家の周りに集まりました。しかし、そのうち多くの人はあきらめてとうとう好き者と呼ばれていた5人だけが残りました。
翁はかぐや姫に「この五人のだれかと結婚しなさい」と勧めた。かぐや姫は「なんで結婚しなければならないのですか」と言うことを聞きませんでした。
それでも、言い寄ってくる(しつこいなぁ・・)五人にむけて、それぞれ注文をつけました。その注文の品を見事に持ってくれれば結婚するという約束です。しかし、どの注文も話でしか聞かない珍しい宝ばかりです。それでも5人は探しました。3人は偽者を持っていってばれ、一人は嵐にあってあきらめ、一人は死んでしまいました。その後帝が話を聞いて会いたいといいました。翁は狂気して喜びましたがかぐや姫は会おうとしませんでした。ある日帝は不意にかぐや姫に会いに行き、とうとうかぐや姫を見てしまいます。
かぐや姫は自分が人間でないことを帝に見せるために消えてしまいます。そして帝をあきらめさせましたが和歌の交換だけは続けました。
三年後のある日、15夜が近づくに連れて、かぐや姫は泣き出しました。翁が訳を聞くと「私はこの国の人ではなく月の都の者です、15日に月から迎えに来るのです」と言いました。
それを聞いた翁はそうはさせまいと、帝にも申し出て軍勢を立てて屋敷を守りました。やがて月から使者が来て皆がなす術もないまま月に連れて帰られます。
別れ際に、かぐや姫は帝に「不死の薬」と「天の羽衣」、「帝を慕う心を綴った文」を贈りました。
しかし帝はそれを月に一番近い山(一番高い山)で焼くように命じた。
その後その山は「不死の山」(富士山)と呼ばれ、この後富士山からは常に煙が上がるようになりました。
(月に連れもどされるかぐや姫)
というものですね。
【金】が竹からどんどん出てきます。日本で金が作られるようになったのは奈良時代。しかし、奥羽地方で取られていました。東大寺など限られたところにしか使われておらず、当時としてはかなり高価で夢のような品物だったと思います。毎日とれたから翁は相当な大金持ちになっていたと思います。
【富士山】の話は本当か嘘か、しかし、富士山は確かに平安時代初期のころからそう呼ばれており、不死の山でなおかつ長い間女人禁制になっていました。そして、この頃に(平安初期)富士山は本当に噴火して黒い煙を上げていたそうです。京都にまでその話が広まるということは関西と関東の交通も結構活発だったのでしょうか。
この話は当時としては画期的な話ですね。まして平安京以外は土蜘蛛や鬼と呼んでむしろ外部の人間は悪役だったのに、月から来たかぐや姫はひどく重宝されています。ただ、この物語を書いた人が土蜘蛛の側の人なら話はわかりますね。藤原氏に批判的なところからその可能性は高いかもしれないです。
もうひとつ、ひょっとするとこの話は作者が日本ではないかもしれません。チベットの昔話にそっくりな話があるそうです。だから仏教の伝来とともに、日本に伝えられてきた話という説もあります。
エイリアンVSプレデターという映画があります。プレデターは太古に人間の文明を作った宇宙人で100年に一度日本にやってくるといわれています。(最初のエイリアンやプレデターは印象が強く残っています)
平安時代にも、月や星を見て宇宙人の存在を想像したりしていたのでしょうか。
